心理学

【要約】GRIT〜やり抜く力〜BY アンジェラ・ダックワークス

心理学
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こんにちは、くらぴょんです。

今回はアンジェラ・ダックワースさんの「GRIT〜やり抜く力〜」の要約をします。

この本が有名になったのはTEDの動画がきっかけだと思います。

彼女はもともとニューヨークの公立中学校の数学の先生でした。

そこで感じたことが、IQだけが成績を決めているわけではないということでした。

IQが高くなくても成績が良い生徒がいたり、IQは高いのに成績は良くない生徒がいたからです。

それを研究しに大学院へ進学し、今は心理学者としてペンシルベニア大学で教授をされています。

経歴を見ると間違いなさそうです。

大学院の前は大学ですが、卒業された大学はハーバード大学とのことなので、彼女自身はIQが高い方であるのは間違いないでしょう。

もちろん、それ以外のものもあってだと思いますが。

話がそれそうなので、要約に入りましょう。

グリットとは?

グリットとは、やり抜く力とも言われ、粘り強さと情熱のことです。

アンジェラ・ダックワース先生は中学校で数学の先生をやっていて、IQだけが成績の良さを決めていないことに気づいたと先ほど説明しました。

では、何で決まっているのか?

それを調べるために、アメリカの陸軍の学校での研究を行いました。

その結果わかったことが以下の2つです。

・入学時の成績で卒業する生徒は決まらない。
・何で決まったかというと、粘り強さ

わかりやすくいうと、最初の才能だけだったら、悟空よりもベジータの方が強かったです。

ベジータは天才と言われていたくらいですから。

ですが、最終的に危機を救うのは悟空です。

これは、最初の成績で全てが決まるわけではないということです。

現実で例を挙げるなら、大学の主席で入学したからといって、主席で卒業できると決まっているわけではありません。

もちろん、確率は高いかもしれませんが、100%ではないのです。

でも、ほとんどの人は成功する人は才能だと思っている。

参加者を2つのグループに分けました。

第1グループには「努力型の起業家のプロフィール」
第2グループには「天才型の起業家のプロフィール」

を紹介しました。

そして、参加者にプレゼンテーションを聞いてもらいました。

どちらも、聞いているプレゼンテーションの内容は同じです。

どっちが起業家として成功するかを聞いたところ、天才型が成功する確率が高いと判断された。

また、圧倒的な結果を出す人も才能があると思ってしまう。

もちろん中には生まれながらの大天才もいます。

室伏こうじ選手はハンマー投げでオリンピックで金メダルをとった選手です。

彼はなんとなく出たやり投げでインターハイ2位になりました。

室伏広治伝説を旧友・照英が語る「やったことがないやり投げに出て、いきなり国体2位ですからね…」(谷川良介)
学生時代にやり投の選手として活躍したタレントの照英さん。『筋肉番付』を始めとしたスポーツバラエティでも身体能力の高さを発揮し、その後はオリンピックや世界陸上などのキャスターとしても活躍されています。そんな照英さんが学生時代に多大な影響を受けた

それだけではなく、始球式も130キロ後半と野球やっていない人なのにそれほどの球速を出しました。

ちなみに、野球を長年していても、130キロ後半は速い方です。

才能ももちろん大事ですが、大事なのは努力です。

メンタリストのDaiGoさんも99%の人は才能は関係ないと言っています。

では、どうやったら何かを成し遂げることができるのでしょうか?

努力は才能の2乗

ダックワース先生が言う才能の定義を明確にしておきましょう。

才能とは「努力によってスキルが上達する速さ」のことです。

つまり、式①「スキル = 才能 × 努力」です。

そして物事を達成するためにはスキルに磨きをかかける必要があります。

偶然できましたではスキルとしてはいまいちです。

例えば、大谷選手が月に一本しかホームランを打たなければホームランバッターとしてのスキルはあるけどねっていう状態ですね。

磨きはかかってません。

スキルに磨きをかけるにはさらに努力が必要になります。

式②「スキル × 努力 = 達成」

これを一つの指揮にまとめると以下のようになります。

式②のスキルに「才能 × 努力」を代入します。
才能 × 努力 × 努力 = 達成
達成 = 才能 × 努力2乗

負けないこと、逃げ出さないこと、諦めないこと、信じ抜くこと

困難を乗り越えるの大事だが、やめないことの方が大事です。

困難を乗り越える前に辞めてしまったら、乗り越えることもできません。

山を登頂するためには、降りていけないということです。

情熱とは一つのことに専念することです。

やることを決めると同時にやらないことも決めるのが大事です。

例えば、ゲームをやめたりとか、SNSをやめたりとかですね。

あなたの時間を奪っているものを削除するのがいいです。

グリットは才能なのか?

色々話してきましたが、グリッドが才能だったら意味ないですよね。

グリッドが才能だったら、身につけることができないので、終わりです。

安心してください、才能ではないです。

どうやって鍛えるといいのか。

興味、練習(一貫性の原理)、目的(whyから始めよ)、希望の4つです。

最近、アメトーークの40歳過ぎてバイトやめられない芸人を録画してあったので観ました。

なんで、辞めないのかを聞いたときに、希望があるからと言っていました。

逆に辞めたら、ただのフリーターで、希望すら無くなってしまうと。

40過ぎてから売れた、芸人さんがいるからまだ可能性があると思ってしまう。

綾小路きみまろさんは50代で売れたって考えたら、まだ辞められないと。

希望があるから、人は続けられるのです。

グリッドが強すぎる代償

ここからは要約からそれますが、グリッドは強過ぎても問題です。

グリッドが強すぎると、もっといい道を選べたかもしれないチャンスを逃すことになるからです。

また、グリッドが強すぎるせいで損をしてしまうなんてこともあります。

わかりやすいのが、自己投資だとか言って、結局なんの身にもならず損したみたいな感じです。

自己投資は大事ですが、無理そうなら損切りをした方がいいのです。

いつまでも、やっていると大損こくこともあります。

グリットはここぞというときにのみ発動して、それ以外は必要ないと思います。

まとめ

今回はグリッドの解説をしました。

グリッドは興味、練習、目的、希望があれば強くなります。

ですが、強くなりすぎるのも問題なのでほどほどに。

アルコールに強いからといって飲みすぎると、チーンってなりますからね。

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