こんにちは、くらぴょんです。
今回は、「成功法則・自己啓発本は意味ない。」というテーマで話します。
成功法則・自己啓発本は意味ない?
あなたも一度は自己啓発本や成功法則の本を読んだこと・勧められたことがあると思います。
しかし、これらはあなたを沼にはめる可能性があります。
なぜなら、自己啓発本や成功法則の本を読むと「おっしゃ!頑張るぞ!!」と一時的になります。
しかし、外から灯された心の炎は長く燃えません。
また、やる気がなくなったら、また読んでを繰り返すことになります。
ある研究によると、自己啓発本を年に4冊以上読むと鬱になりやすいということがわかっています。
もちろん、絶対に読んでいけないことはありません。
読み方を間違えるとこうなってしまうのです。
では、どのように自己啓発本や成功法則を読むといいのでしょうか?
その前に、なぜこれらがいけないのかを見ていきましょう。
いけない理由
成功していない人が書いている。
〜の成功法則というタイトルはよく聞くと思いますし、本屋にも並んでいます。
あなたが野球選手になろうと頑張っている少年だと仮定してください。
もし、野球を教えてもらうなら、どんなコーチに教えてもらいたいですか?
絶対嫌なのは、野球のことを全然知らない人がコーチになることですよね。
これ、成功法則を書いてから成功した人と同じです。
つまり、成功法則を書くなら、すでにその方法で成功していないと根拠になりません。
「こういうことをしたら、成功するよ。まだ、やったことないけどね。」と書いてあったらその本を読むでしょうか?
絶対読まないと思います。
成功法則の本を読むのであれば、成功している人が書いている本を読むべきです。
しかし、その人が成功した方法をやれば、成功するとは限りません。
なぜなら、普遍的ではないから。
普遍的でない
成功法則の多くは2つの種類があります。
・私はこうやって成功しました。
・過去の偉人はこうやって危機を乗り越えました。このように言っています。
これは、ストーリー形式ですごく人の心に刺さるのでいい本だと思いやすいのですが、実は良書ではありません。
その理由が科学的な根拠がないからです。
例えば、私が次のタイトルの本を出したとしましょう。
「こうやって、副業始めて一年で3億稼いだ。」
内容は以下です。
「私は25歳の頃から、副業を始めて、使ったお金は10万円程度です。
低リスクで始めて3億円まで増やすことができたのです。
その方法は年末ジャンボを買うことです。」
この本を読んで、私も試してみようと思うでしょうか?
「たまたま当たっただけじゃないか」と思いますよね。
なぜなら、当たる確率もみなさんわかっているし、自分も当たる根拠がないから。
でもこれ、内容は違えど成功法則で言っていることは同じです。
共通点は、「私はこうやって成功しました。」
もちろん、成功するまでにおこなったことが科学的な根拠があれば問題ありません。
例えば、
「私は営業するときにこのようにして売上を2倍にアップしました。
何をしたかというと〜です。
なぜしたかというと〜が行った研究によって、成約率が3倍になるという結果が報告されたからです。」
このような内容であれば、他の人がやっても効果があります。
研究では何百から何万人もの被験者を集めて行っており、多くの人が3倍近くの成約率にしてるという証拠があるからです。
つまり、「私はこうやって〜」ではないのです。
他の人も同じ結果になっているという普遍性があります。
多くの成功法則はそれがない。
橘玲さんも「残酷すぎる成功法則」の中で同じように言っています。
書いてあることが同じ
自己啓発本の内容はほぼ同じです。
例を挙げると、挙げてみましょう。
・ポジティブシンキング
・自信を持つ
・考えるな、まず、行動せよ
・覚悟を持て
・ツラいことを選択せよ
・やりたいことをやりなさい
ざっくり、こんなことしか書いてありません。
内容が違って見えるのは、紹介するストーリーが違うからです。
しかし、本質は同じです。
読むのであれば、7つの習慣とディール・カーネギーだけで良いでしょう。
成長した気がする。
自己啓発本を読むと成長した気になるのは3つの理由があります。
・ストーリー形式で描かれている。
・シンプルでわかりやすい。
・自分は前よりも力があると思わせてくれる。
自己啓発本は基本的に誰かのストーリーから教訓を解説しています。
私たちはストーリーに心が動かされやすいです。
実は、ストーリーは感情が無に等しい科学者の心まで動かしてしまうほど強力なのです。
また、難しい内容は出てきません。
人は「わかりやすいもの」は重要なことだと錯覚します。
さらに、成り上がっていく人を想像するだけで自分にも力があると錯覚します。
例えば、格闘技を見た後の人は、いつもより強いと無意識に思っています。
わかりやすくいうと「俺、今ケンカで負ける気がしねぇ」って感じです。
この、トリプルコンボで成長した気になるのです。
気分が良くなる
自己啓発本にある言葉は私たちの気分を高めてくれます。
これ自体は悪いことではないのですが、気分を高めることを目的にしたり、気分が上がることに気が付かずに読むのは危険です。
なぜかというと、気分が良くなることがわかっていれば、感情と自分を切り離すことができます。
例えば、ACTを使って、感情をただの言葉として認識して、自分の目的に合った行動がとれれば問題ありません。
しかし、感情に支配されて、自分の目的ではないことにも、やる気を出してコミットしてしまう可能性があります。
わかりやすい例が、ネットワークビジネスですね。
一時的に気分が上がって、「自分にもできる!」と行動をした結果、友達も無くして、後戻りできない状態になります。
また、気分が良くなるのはドーパミンの影響もあります。
ドーパミンのモットーは「もっと!」ですから、「もっと自己啓発本を読みたい!」と沼にハマってしまうのです。
これは私の感覚ですが、自己啓発本を読む人は自己啓発本しか読んでない・読む本の95%は自己啓発本って感じがします。
固定マインドセットになる。
自己啓発のメッセージで多いのが、
「こんな私にもできたのだから、あなたたちにも必ずできます。」
このメッセージを読んで多くの人は以下のように思うのではないでしょうか?
・自分には力があるんだ!
・自分には才能があるんだ!
・この本を読んでる時点で行動力はあるぞ!
これ、全て固定マインドセットです。
固定マインドセットとは、
「能力は生まれた時点で決まっていて、変えることができない」と思っている。
「能力があることを証明できることしかやらない」
つまり、固定マインドセットでは成長はほとんどないのです。
例えば、誰もが四則演算を生まれた時からできるわけではありません。
勉強するときに、固定マインドセットを持っていると、
「掛け算なんかやったら頭が悪いことがバレてしまうから、足し算と引き算しかやらない」
と思ってしまうのです。
このように考えていては、掛け算はできるようになりません。
自己啓発本を読んでも、固定マインドセットを強化するだけなので読むべきではありません。
私たちが手にすべきなのは「成長マインドセット」です。
メンタルが病む
自己啓発でよくあるのが、「人生はできるかできないかではない。やるかやらないかだ。」
実はこれが、メンタルに悪影響を及ぼす可能性があります。
アリゾナ州立大学などが行った調査によってその可能性が示唆されています。
メンタルが病むとわかっているものに、手を出す必要はありません。
詳しくはこちら
読み方
方法やマインドは載っていない。
成功法則や自己啓発本は先ほども言ったように普遍性がないため、わたしたちが同じことをやってうまくいく確率はかなり低いです。
宝くじを買う感覚ですからね。
だから、方法やマインドを探して読まないことが大事です。
「では、どのように読むの?」
この質問に答えるために考えてほしいことがあります。
結果も出にくい、科学的な根拠もない本がこんなに売れているのか?
それは、人の心に刺さるストーリーになっているから。
何度も言いますが、ストーリーの力はものすごく強いです。
研究論文ではストーリーは使ってはいけないという人もいますが、優秀な科学者もストーリーが書かれた論文の方がいいものだと判断したと報告する研究もあります。
科学者はものすごくデータを重視していて、メンタルとはかけ離れたところで仕事をしています。
しかし、その科学者の心ですら動かしてしまうのが、ストーリーなんです。
読み方
さて、質問に戻りましょう。
「では、どのように読むの?」
それは、「相手を動かすストーリーはどんなのがあるのだろうか?」です。
あなたが偉人や成功者のストーリーを体現するのではなく、語る側に回るのです。
例えば、よくいる講演家や自己啓発セミナーをやる人はよく使ってます。
みんなが知っている人を語るのではなく、〇〇さんはこうやって成功したと人を変えて話す場合もあります。
ストーリーは強力なので使う側に回った方があなたの可能性を高めてくれるでしょう。
まとめ
方法を求めて読まない。
自己啓発本や成功法則は科学的な根拠がないです。
根拠がないことを薦めているものは、宝くじを探しているのと同じです。
一生買い続けても3億当たる人の方が少ないのです。
だから、方法を求めて読まないようにしましょう。
マインドを求めて読まない。
自己啓発本は年間4冊以上読むと鬱になるという研究があるので、マインドベースはやめましょう。
やる気は外から生まれません。
あなたの内側から湧き出てくるものなので、本からやる気にさせてもらうのは終わりにしましょう。
やる気を出したいならこちらの記事を参考にしてください。
ストーリーを探して読む。
ストーリーは人の心に刺さり記憶に残ります。
紙がない頃から受け継がれているのが、聖書です。
これは短編小説のようになっていてストーリー形式で書かれています。
日本の日本書紀や古事記も同じですね。
「人を動かす」は心を動かす偉人のストーリーが書かれているので、ストーリーテリングの技術を盗むというモチベーションで読みましょう。
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