あなたはお金を好きなだけ使えるとしたら、何をしたいですか?
・旅行
・ショッピング
・家を建てる
・子供に習い事させる
・化粧品を変える
・最新のゲーム
色々あると思います。
もちろん、この中にないものでも構いません。
では、それをするために、節約をしたいと思いますか?
それとも、すでに節約をしていますか?
思っていないまたはする気がないのであれば、この記事は読む必要はありません。
この文を読んでいるということは、節約をしたいと思っていますね。
2019年に行われた楽天インサイトの調査によると、76.4%の人が節約をしています。
4人に3人以上は節約をしているということです。
ほとんどの人はあなたと同じように考えているということです。
節約するときに重要なのが、金額ですよね。
金額が低い方を買うはずです。
そりゃ、そうですね。
低ければ低いほど節約はできます。
1000円より780円。
780円より300円。
というように、安ければ安いほど自由に使えるお金は増えていくわけです。
ということは、一番安い金額は「タダ」のものです。
無料のものが一番お得なわけです。
ですが、無料という言葉に流されてそんなに必要ないけど買ってしまったり、無料にあらがうドラマのおばちゃんみたいな人見た経験ありませんか?
実は無料に惹かれて何かをしてしまうと、逆に大きな損をする場合があるのです。
詳しくは後で解説しますが、全人類には心理的あやまちがあります。
人間は甘い匂いに誘われて、捕まえられてしまうカブトムシ的な一面があるのです。
aikoさんです。
そんな心理的あやまちを解説することで、あなたが最初に想像したことを達成するお手伝いをできたらと思います。
今回それをするために、使うの本がダン・アリエリー先生の「無料よりも安いものもある」です。
もちろん全てを解説することはできませんが、生活に役立つことを3つ紹介し、私なりの方法も追記します。
私がこの先生の本の中で一番面白いと思った本なので、この記事を読んでもっと知りたいと思った方は読んで見てください。
心の会計
お金は様々なものに使われます。
食費や教育費、保険、年金、娯楽費などなど。
あくまでもこれは払い終わったあとの会計です。
では、使うときは?
使うときはあなたが心でどこに振り分けるかを決めています。
例えば、GODIVAのチョコレートを買う時に娯楽費に当てるのか、食費に当てるのか、接待交際費(プレゼント)に当てるのかで、メンタルへのダメージが変わるわけです。
彼女へのプレゼントで10000円は余裕なのに、自分の食事で10000円は高いと感じる。
これは実におかしな現象です。
10000円は同じです。
価値が変わることはありません。
全く同じ福沢諭吉です。
私の友達もそうです。
しょっちゅうコンサートや映画を観に行っています。
それらの値段は高いとは言わないのに、本で同じ値段の物だと高いと言います。
不思議です。
厚切りジェイソンさんの本にも書いてありましたが、ちょっと待てばテレビで映画は放送されます。
コンサートもDVD化されます。
本も同じですね。
ちょっと待てば中古で安く手に入るわけですから、待てばいいのです。
でも、それができません。
じゃあどうしたらいいのか?
他に使うとしたらを考えます。
私の場合だと、映画を見ようと思ったときは、1500円あればどの本が買えるのかを考えます。
そうして、どっちがメリットがあるか、どっちに使いたいかを考えます。
すると、映画は諦めようと思います。
これは自分に限らなくても良いと思います。
彼女にプレゼントで1万円を他のことに使うなら何かを考えても良いでしょう。
プレゼントはお金ではないですからね。
自分の幸福度を上げることは少額でもできます。
また、金額を表すことで、社会的な規範は弱くなります。
言い換えるとモラルがない行動をとりやすくなってしまうのです。
ほら、テレビでナダルさんが安いギャラの時は手を抜いているという話がありました。
普通、仕事で手を抜くのはモラルに反しています。
しかし、お金が絡んでくるそうはいきません。
例えば、時給が1200円から時給900円なったらどうしますか?
同じように頑張っても、もらえるお金は同じです。
こうなったら、同じように頑張るでしょうか?
転職するとかバイト変えるとはここではなしです。
多くの人は頑張らない、いや、頑張れないでしょう。
このように、お金が絡むと少し話はややこしくなるのです。
だから、人に何かをあげる時には値札を外す必要があるんですね。
長くなりましたが、プレゼントで高価なものをあげる必要はありません。
なので、心の会計を見直して、節約しましょう。
無料の代償
無料だけに注目すると他の部分で支出が増えてしまっている可能性があります。
実は無料と聞いただけで人は無料になっているものを選びやすいのです。
例えば、クレジットカード。
年会費無料につられて選ぶと、手数料が高いなんてこともあります。
もう一つ例を見てみましょう。
あなたも一緒に考えてみてください。
500円のGODIVAと100円のキットカットがあります。
あなたはどちらを買いますか?
500円でGODIVAを変えるなら安いと思ってGODIVAを買う人多いと思います。
ここからどちらも100円値下げをしました。
400円のGODIVAと無料のKitKatです。
さぁどちらを選びますか?
KitKatが魅力的に見えると思います。
心理的な負担が全くないからです。
400円とはいえどお金を払う以上精神的な苦痛があります。
でも、どちらも同じだけ安くなっているので選ぶものは変わらないはずです。
ですが、無料という文字を見た瞬間に飛びついてしまうわけです。
続きはぜひ本書を手に取って読んでみてください。
少し話を広げると、ポイント還元や値引きも同じです。
ポイントが多く還元されるからといって、必要でないものを買ったり、必要以上に多く買ったりしてお金を無駄にしてしまうのも同じですね。
自分への信頼
基本的に人は自分が間違っていると思いたくないです。
確証性バイアスというのがその良い例です。
確証性バイアスは自分に都合の良い意見や根拠だけ取り入れるといったもので反対意見を無視するバイアスです。
自分が自分への信頼を高める行為ですね。
もう一つあります。
ハーディングと言われるものです。
ハーディングとは何かというと、群衆と同じ行動をとることです。
しかし、これは周りの人だけではなく過去の自分と同じ行動をとる「自己ハーディング」があります。
影響力の武器でも書かれていますが、人には一貫性の原理があり、一貫していると思われたいという心理があります。
これによって、自己ハーディングは生まれるのだと思います。
例えば、女性より男性に多いですが、前に買ったブランドだからと、もっといいブランドがあっても変えない。
これ私も経験あります。
資産運用もこのパターンあります。
労力をかけて調べて、株を買って下がっているのにこの株はいけると思って買い増してより損失を増やすなんて人もいます。
株で失敗する人はこういう人です。
このように、以前の自分の行動につられて今の自分の行動が決まるなんてことがあるので、今の自分が軽率な行動を取ると一生にわたって継続してしまう可能性があるのです。
こう考えると慎重に選択しようと思えますよね。
勇気一瞬、後悔一生は購買などのちょっとした選択でも起こることだということを覚えておいてください。
まとめ
今回は、無料よりも安いものもあるの要約をしました。
相対性とか労力とか本書には書かれているけど今回解説できなかったものもあります。
相対性についてはあえて解説しませんでした。
なぜかというと、私の要約をぜったいとして受け止めてほしくないからです。
私の要約はあくまでも相対的です。
「私はこう捉えたよ」ってだけですから。
だから、あなたが本を読んでどう受け止めるはきっと変わってきます。
要約も100人いれば100通りあると思います。
その人が本に何を求めているかで、重要だと思うところは変わると思うからです。
なので、あなたも自分なりの科学の眼鏡をかけて読んでみてください。
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