・恋愛で活かせる
・マーケティングで活かせる
・他人に影響されにくくなる
・自分の頭で考えることができるようになる
類似性の法則とは?
類似性とは、自分に似ているものに対して愛着を持つことです。
例えば、同じ趣味を持つ人や、同じ出身地の人と仲良くなる。
また、行動をまねるのも類似性です。
心理学ではミラーリングとも呼ばれ、交渉のときによく使われるテクニックです。
気づかれない程度に真似をすることで、相手の印象を高めることができます。
研究によると、レストランのウェイターがお客の注文を復唱すると、チップの量が1.7倍に増加しました。
相手の真似をするだけで、似ている人だと判断され、印象が良くなるのです。
デートで使うのであれば、イントネーションを少し真似してみたり、動作を真似することで、印象をよくすことができます。
個性を出したいときもある
類似性が常に影響する不変の原理であれば、地球には似た人しか存在しません。
私たちは時々、他人と違いを出したいと思う瞬間が必ずあります。
もう少し具体的にいうと、「1人で何かをするのは嫌だが、同じことをする人が多すぎると、違うことをしたくなる。」
これが人間の心理です。
あなたも思い当たる節があるのではないでしょうか?
これは文化的な背景や経済的な背景が影響しています。
簡単にいうと、裕福である人は他人との差別化の欲求を強く持っていますし、裕福でない人は類似性を好む傾向があります。
具体例を挙げると、ちょっとお金を稼げた成金は、ブランドがわかる服を着ます。
本当のお金持ちは、一部のコアな人だけがわかる、ブランドの服を着ます。
裕福な家庭でない子供を想像してください。
その子は、みんなが持っているものを欲しがるのではないでしょうか?
「誰々が持っているあれが欲しい。」
このように、文化的な背景や経済的な背景が影響しているのです。
類似性が通用しないとき
前の2つで、類似性と個性について解説しました。
では、私たちが、他人と違っていたいと思うときはどのようなときでしょうか?
それは、2つのパターンがあります。
・一緒にされたくない。
・みんなと同じがいいが、少し優れていたい。
一緒にされたくない。
人はどこかのコミュニティに必ず属しています。
大きいものであれば「国」、小さいものであれば「趣味」です。
良い具体例が思いつかないので、私の実体験で解説します。
私は毎日本を読みます。
理由は幅広い知識を身につけて、人生を豊にしたいからです。
読むジャンルも、脳科学のようなものもあれば、エッセイもあります。
こんな私がたまに、人と会って本が好きだと話すと、「自己啓発本ですか?」と良く聞かれます。
自己啓発本も何冊かはありますが、メインで読むことはありません。
相手は「本 = 意識高い系」になっているのでしょう。
ここでいう意識高い系は将来不安だから一緒に副業しようと持ちかけてくる人たちのことです。
私が思うことは、「意識高い系と一緒にしないで。」
だから、最近私は人と会ったときに本が好きだとは言いません。
一緒にされたくないからです。
あなたも、「一緒にしないで。」と思ったことあるのではないでしょうか?
これが、類似性が通用しないパターンの1つです。
みんなと同じがいいが、少し優れていたい。
これはどこまでが同じで、どこから違うかが肝心です。
先に伝えると、「アイデンティティに関わるところは同調し、アイデンティティと関係ないところは差別化する。」です。
具体例を挙げると
・ベンツの白をみんな乗っているから、ベンツの黒にする
・みんなiPhone 14のスターライトだから、iPhone 14のパープルにしよう。
・みんなルイ・ヴィトン使っているから、限定ものを使おう
この例で重要なことは、
・ベンツに乗っていること
・iPhoneユーザーであること
・ルイ・ヴィトンを使っていること
これが違うと、自分のアイデンティティに影響が出ます。
まとめると、類似性が通用しないのは、以下の二つの時です。
・一緒にされたくない。→アイデンティティが崩れるから
・みんなと同じがいいが、少し優れていたい。 → 個性を出したいから
まとめ
ズバリ、類似性が効果を発揮するときは、「類似していることによって、相手のアイデンティティに悪影響が出ないとき」です。
このときは類似性は通用しませんが、ほとんどの場合通用します。
「一緒にしないで」と、思うことは日常で少ないからです。
だから、印象を良くしたい人は、相手に似せる努力しましょう。
コメント