今回は自己啓発本とビジネス書の違いを解説します。
この記事を読むことで、両者の違いや見分け方、読み方も変わります。
記事の内容
・自己啓発本とビジネス書の違い
・自己啓発本とビジネス書の見分け方
・自己啓発本とビジネス書の読み方
・本の選び方
自己啓発本とビジネス書の違い
初めに
ここで定義する本のジャンルは本屋のどの棚においてあるかで判断しています。
自己啓発やビジネス書の棚においていない本は、これらのジャンルには含みません。
例えば、「自信がなくても行動すれば 自信はあとからついてくる」は自己啓発っぽいタイトルです。
しかし、本屋に行くと心理学の棚に置いてありますので、自己啓発ではなく「心理学」の本として扱います。
自己啓発本とは?
自己啓発(じこけいはつ)とは、自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為である。
「より高い能力」、「より大きい成功」、「より充実した生き方」、「より優れた人格」などの獲得を目指す。
自己啓発 – Wikipedia
なぜ、Wikipediaで調べたのかというと、広辞苑に記載している「啓発」とは意味が異なるからです。
広辞苑で「啓発」を調べてみると
知識を開きおこし理解を深めること
とあります。
「知識を開きおこし理解を深めること」は、本の種類でいうと専門書です。
チャート式の解説は理解を深めるものです。
ですが、自己啓発本のコーナーにチャート式は置いてませんよね。
なので、Wikipediaを参考にしました。
自己啓発本を簡単に定義すると
人間性を成長させる目的を持って書かれた本
※意味があるか無いかは置いといて
です。
書かれている内容は以下のものが多いです。
・「精神論・メンタル・考え方」についてが多い。
・基本的に科学的データはない。
・ストーリーが9割
・7つの習慣
・道は開ける
・思考は現実化する
・チーズはどこへ消えた
・夢をかなえるゾウ
・嫌われる勇気
・メモの魔力
ビジネス書とは?
ビジネス書は仕事で使える知識や手法などを書いた本です。
書かれている内容は以下のものが多いです。
・マーケティング
・効率を上げる方法
・話し方
・働き方
・未来予測
・流行りの技術(最近はNFTやDXが多い)
・2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ。
・2040年の未来予測
・採用基準
・GAFA 四騎士が創り変えた世界
・ライフシフト
・人は話し方が9割
・ZERO to ONE
自己啓発本とビジネス書の違い
自己啓発本とビジネス書の違いをまとめてみました。
読む人 | 目的 | 内容 | 著者 | |
自己啓発本 | ドリーマー、ネットワーカー | 仕事の知識や手段を知る | 精神論、ポジティブ思考 | 経営者、実業家 |
ビジネス書 | 働く人 | 人間性を高める | 具体的な方法 | 世界的に有名な企業にいた人 |
自己啓発本とビジネス書の見分け方
自己啓発本とビジネス書は本屋に行くと意外と近くにあります。
また、サイトで調べてみると人によって自己啓発の本に入れたり、ビジネス書だと言ったりします。
例えば、メモの魔力は他の人はビジネス書に入れることもあります。
なので、どこまでビジネス書でどこから自己啓発本なのかは曖昧です。
ここで解説する見分け方は1つの意見として聞いてください。
私が見分けるときに使うのがこの3つです。
・著者
・引用
・目次
著者
良質なビジネス書は有名な企業で働いていた人が書いていることが多いです。
他のサイトでは「学者や教授」と書いてあるかもしれません。
私は、ビジネス書ではなく、専門書に近いと思っています。
学者は教授が書いている本は本屋に行くと、ビジネス書のコーナーにはなく、心理学や経済学などのコーナーにあります。
例えば、有名な影響力の武器はビジネスですごく役に立ちますが、本屋に行くと心理学のコーナーにあります。
あくまでも、本屋のビジネス書のコーナーに置かれているであろう本をビジネス書とみなします。
引用
ビジネス書はそれなりに引用されています。
一方で、自己啓発本はほとんどされていません。
なぜなら、著者がどう考えているかを話しているだけだからです。
本の一番最後に引用は書かれていることが多いので確認しましょう。
目次
目次を見ると、自己啓発はいかにも自己啓発っぽい言葉が並んでいます。
・ポジティブに考えろ
・行動せよ
・失敗を恐れるな
精神論的な言葉が書かれていたら、自己啓発かもと疑いましょう。
自己啓発本とビジネス書の読み方
ビジネス書
・読む目的を明確にする。
・どう使うかを考えながら読む。
・全部読む必要はなく、実践しながら進めればいい。
ビジネス書は自分が仕事で解決したいことや、効率を上げるためのことが書かれています。
だから、自分は何をするために読むのか?(WHY)と、何をよくしたいのか?(WHAT)を明確にしてから読みましょう。
目的を明確にすることで本を読むやる気も出ます。
また、ビジネス書に限らず本は実践が大事です。
と言っても、ビジネス書には方法もたくさん紹介されている可能性があります。
そんな時は、軽く読んでから1つ実践しましょう。
実践している間に読み進めて、もっと良い方法はないかを調べたり、考えたりするのが良いです。
自己啓発本
基本的に読む必要はありません。(笑)
読み方を解説する場所で「読む必要はない」と言うのは斬新ですね。
自己啓発本が意味ないことをこちらで解説しています。
でも、全く意味がないわけではありません。
唯一意味があるとすれば、ストーリーを盗めることです。
自己啓発本は感動するストーリーが大量に使われています。
「人の心を動かすストーリーはどんなもの?」という目的を持って読むのが良いです。
自f己啓発本の内容を真似したり、著者の考えを真似したりするのはやめましょう。
宝くじが当たるくらいの確率と同じくらい一部の人しか意味はありません。
本の選び方
本を読むときに目的を持つのは重要ですが、常に目的があるわけではありません。
私は「クリスパーキャス9」を読みました。
これは遺伝子組み換えの技術の本なので、私の人生や仕事にはほぼ影響しません。
なので、読む目的なんかありません。読んでも、特に何にも活かせません。
ただの興味です。
なので、今回紹介する本の選び方は、どんな本を選ぶときにも使えるような内容に絞っています。
(小説は対象外)
・著者
・引用元
・おすすめしている人
著者
まず、著者を調べましょう。本の最後に著者の説明が
・〇〇大学教授
・〇〇のコンサルティング
と書いてあります。
私は知らない著者であれば、一流大学の教授をしているかを確認します。
15位以内であれば、まず問題ないでしょう。
著者の有名な書籍はあるかどうかを確認しましょう。
例えば、「THINK AGEIN」の著者であるアダム・グラントは「GIVE & TAKE」や「ORIGINALS」があります。
引用元
引用の量と元の著者を確認します。
引用元も本の最後にまとめて書かれていることが多いです。
私は本の5~10%ほど引用が占めていて、有名な人の論文などから引用していれば問題オッケーです。
おすすめしている人
最後に誰がおすすめしているかを確認します。
帯に書かれていることが多いです。
古い本であるのに誰もおすすめしていなければ、
あまり良い本ではないかもしれません。
まとめ
・ビジネス書は仕事に関するハウツーを書いた本
・自己啓発本は著者の精神論を書いた本
・違いは成長のフォーカス
正直ここまで書きましたが、ビジネス書を読むくらいなら、学者や教授が書いている「専門書」や「実用書」を読むべきです。
基本的に、一流企業や大学が行った実験や研究によって効果があると認められたものは論文で発表されます。
論文をまとめたのが学者や教授が書く「専門書」や「実用書」です。
それから、一般企業に広まって、ビジネス書になります。
なので、ビジネス書は
・ちょっと遅い
・すごく最先端だが科学的なデータが得られていない
ものがほとんどです。
だから、速さと確実さを選ぶのであれば、「専門書」や「実用書」です。
私がこのブログで解説している本はほぼ「専門書」や「実用書」です。
せっかく目的持って読むなら、確実な方がいいですから。
・100%の確率で100万円もらえる
・50%の確率で200万円もらえるが、50%の確率で1円ももらえない。
この2つの選択肢ならどちらがいいですか?
前者を選んだのであれば、「専門書」や「実用書」を読みましょう。
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