こんにちは、くらぴょんです。
今回はなぜ、目標を作ってもやる気が出ないのかを解説していきます。
目標を作ってもやる気が出ない理由
感情が動いていない。
目標を作ってもやる気が出ないのは、あなたの感情が動いていないからです。
人は何かを判断するとき理屈ではなく、感情で判断します。
全米No.1のマーケッターと言われるジョセフ・シュガーマンも名著「シュガーマンのマーケティング30の法則」の中で、このように言っています。
人は感覚で買い、理屈で納得(正当化)する。
つまり、人が何か行動する時には感情で行動しているのです。
例えば、小学校低学年もしくは園児の子を想像してみてください。
この子達は何かしらの夢を持っていることが多いです。
今回はわかりやすく、バレーボールの選手になることが夢だとします。
子供たちはバレーボールの選手になるために、練習をしています。
なぜ、バレーボールの選手になりたいのか、それはバレーボールが好きだからではないでしょうか。
「バレーボールはサッカーに比べてプロ選手になれる確率は〇〇%高くて、年収〇〇円くらいになるから、確率的にバレーボールの練習をした方が効率的だな」
このように考えて、やる子供たちはまずいないでしょう。
子供たちを見ると、感情で行動しているのがわかると思います。
※一例として、サッカー選手になる確率より高いと表現していますが、決してバレーボールの選手を批判しておりません。
もし、あなたが目標を作っても行動できていないのであれば、あなたの感情が動いていないのが原因です。
大きすぎる目標
大物お笑い芸人の明石家さんまさんには、このような名言があります。
「夢は大きい方がいい。見失わないから。」
確かに、夢・目標は大きいに越したとこはありませんが、大きすぎる目標はかえってやる気を無くします。
2015年に映画化されて話題になった、「学年ビリのギャルが1年で偏差値40上げて慶應大学に現役合格した話」、通称「ビリギャル」があります。
彼女は、高校2年の夏休みに塾に行き始めました。
そこから、勉強し初めて、慶應大学に現役合格しました。
彼女が、高校3年の夏休みにこの目標にしていたらどうでしょうか。
「それは無理」と思っていたに違いありません。
もう一つ、例をあげましょう。
最近話題になった「ドラゴン桜2」では東大に行くために、もう勉強をし、受験するドラマですが、彼らは勉強初めて1年で東京大学に合格した子もいます。
しかし、これが3ヶ月で東大に合格するという目標を立てたらどうでしょうか、やる気は出ていなかったでしょう。
実際、最後に東大専科に入った、岩井・小橋は本年度の受験は見送っています。
つまり、大きすぎる目標ではダメです。
明石家さんまさんのように、とてつもない楽観的な性格であれば問題ないと思いますが、ほとんどの人はそうでなありません。
では、どのようにして目標を作るといいのでしょうか。
目標の作り方
感情を動かす
感情を動かすためには未来記憶を使う必要があります。
人間の記憶には3つの種類があります。
・過去記憶 ••• 過去に経験した記憶
・現在記憶 ••• 現状に関する記憶
・未来記憶 ••• 行動の先にある未来に関する記憶
やる気を出すには、未来記憶を使う必要があります。
例えば、学生の頃に勉強はやる気になりません。
なぜなら、勉強した先に何があるのかという知識(未来記憶)が蓄積されていないからです。
しかし、大人になると勉強しておけばよかったと思う人が多いのではないでしょうか。
それは、勉強した先の未来記憶が増えるからです。
具体的にいうと、
・ハーバード大学やスタンフォード大学で研究することができる。
・さまざまなことをやる土台ができる。
・やりたいことが低コストでできるようになる。
私もそうです。
親に唯一文句があるとしたら、なぜ勉強した先にそのような大学があることを教えてくれなかったのかということです。
3つのゴール
どのようにしたら、目標達成の意欲が高まる(感情が動く)のでしょうか?
それは、ゴールを決めることです。
ゴールも3つあり、
・長期的なゴール
・マイルストーンとなるゴール
・プロセスのゴール
があります。
長期的なゴールは自分がワクワクするものにするべきです。
こういったゴールを設定することによって、グリッドが強くなります。
また、長期的なゴールを設定することによって、心理対比というテクニックも使うことができます。
心理対比とは、
目標達成したメリットと、目標達成までに生じる障害によるデメリットを想像することです。
例えば
ダイエットで5KG痩せるという目標があったら、目標達成したら「スタイルがよく見える、顔が小さく見える」などそうなっているところをイメージします。
そして、ダイエットの障害でスイーツや運動がめんどくさいなどあったら、その障害によってもっと太ってしまうところをイメージすると意欲が湧きます。
マイルストーンとなるゴールは長期的なゴールは通過点となるものです。
プロセスのゴールはマイルストーンのゴールへの過程がわかるものです。
例えば、30分HIITをするや3時間本を読むなどです。
このようにゴールを決めたら、協力者を見つけるとさらに効果的になります。
さらに、自分のやっていることが相手のためにもなるようにするとよりグリッドも高くなります。
マシュマロテストでも、「あなたが我慢できたらもう一つあげる」と言われた子たちよりも、「あなたとお友だちの両方が我慢したら、2人とももう一つあげる」と言われたグループの方が画面できる確率が高まりました。
この実験からもわかるように、相手の利益にもなるようにすると、グリッドが高くなるのです。
もっとグリッドを高めるにはどうしらいいのでしょうか。
グリッドの高め方
グリッドを高めるには
・興味
・練習(一貫性の原理)
・目的(whyから始めよ)
・希望
興味
人は興味ないものを続けることはできません。
小学校の時面白くもない校長先生の話を聞き続けることができたでしょうか?
ほとんどの人が、「尻痛いな」と思っていたに違いありません。
デール・カーネギーも「あなたの話相手は、あなたのことに対して持つ興味の100倍もの興味を、自分自身のことに対して持っているのである。」と言っています。
人からどんなに言われても、あなたがやることに興味を持っていなければ、グリッドは高まりません。
なぜなら、人に言われて始めたことは、あなたが持っている興味の100分の1でしかないからです。
つまり、興味があることは何かを見つける必要があります。
中には、世界中を旅したりする人もいますが、今はYouTubeや本などで簡単に調べられます。
私個人的には本を読んで見つけるのがいいと思います。
本を読む力は一生使えますし、一番効率のいい情報収集だからです。
読書に興味はないという方もいると思いますが、本に興味のあることが書いてあれば読むのではないでしょうか。
本は読まないけど、マンガは読んだり、雑誌を読んだりすると思います。
画像の量が違うだけで、やっていることは同じです。
サッカーとフットサルのようなものです。
多少違えど、サッカーが上手い人はフットサルもできるのと同じです。
だから、読書が自分は無理だと制限しないことです。
制限すると能力があっても伸びません。
例を挙げましょう。
女性は数学が苦手だという方が多いのではないでしょうか。
しかし、これは女の子は算数が苦手だという思い込みがあるから実際に苦手になってしまったのです。
女性が算数・数学が苦手だという科学的根拠は存在しません。
逆に、女の子は算数が苦手という思い込みがない人は実際に算数・数学の成績がいいことが研究でも示されています。
私はスピリチュアル的な引き寄せの法則は信じていません。
科学的に解説しようとすればできますが、長くなるので簡単に説明します。
人の頭が、検索エンジンのようなもので、検索ワードに入れたものは探すことができます。
あなたも赤い服着ている人を数えようと外出してみてください。
いつもより、赤い服を着ている人が多く感じられるはずです。
あなたが赤い服を探そうとしているから、道ゆく人が「今日は赤い服着て行こう」と考えるはずがありません。
もし、それが叶うのだとしたら、女性は服をきて外を歩かないでしょう。
世界の男がどう思っているかは想像にお任せします。
練習
人は努力したり、行動したりすると一貫性の法則が働きます。
一貫性の法則が働くと、よりとっている行動にコミットメントするようになります。
詳しくはこちらの記事の一貫性の原理をみてください。
練習を続ける方法があります。
2つ紹介します。
マインドセット
それは成長マインドセットを持つことです。
人には大きく分けると2つのマインドセットがあります。
・証明マインドセット
・成長マインドセット
証明マインドセットとは、自分の能力の証明に焦点を当てて、エネルギーを注いでいます。
つまり、自分の能力を見せつけ認めさせようとしているのです。
このマインドセットを持つ人は課題や目標にとらわれすぎていて、そこに至るまでの道筋やプロセスを楽しむ余裕がありません。
成長マインドセットとは、自分が成長することに焦点を当てます。
特徴として、困難にぶつかった時に粘り強く続けます。
この時点でグリッドが高いですね。
これら2つのマインドセットの違いを簡単に説明します。
・証明マインドセット ••• すごい人に思われたい
・成長マインドセット ••• すごい人になりたい
私たちはどちらかのマインドセットで生きていることはありません。
しかし、成長マインドセットの方が練習を続けやすくなります。
達成感
人は何かを達成すると「ドーパミン」という神経伝達物質が分泌されます。
ドーパミンは神経伝達物質の一つで、快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において中心的な役割を果たしています。
引用元 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
ドーパミンは脳内の報酬系と呼ばれる神経系が活性化します。
ゲームやアルコールに依存しやすいのは、ドーパミンの影響です。
ゲームのバイオハザードをイメージしてください。
バイオハザードには、ステージクリアやボス倒す、武器を強くするなどを明確なゴールがあります。
これらを達成したとき、ドーパミンが分泌され、報酬系が活性化します。
それによって、楽しいと感じるのです。
練習するときも、達成できそうな小さい目標(3つのゴールで挙げた、プロセスのゴール)を作って達成していくと楽しむことができるでしょう。
目的
人何かをするとき、なんのためにするのかが大きな原動力になります。
例えば、whyから始めよの中では、スティーブ・ジョブスのプレゼンの例があります。
Why
現状に挑戦し、他者とは違う考え方をする。それが私たちの信条です。
How
美しくデザインし、シンプルにすることで、私たちは現状に挑戦しています。
What
その結果、素晴らしいコンピューターが誕生しました。
人が何かを成し遂げるときには必ず、目的があります。
目的があることで、グリッドは高くなりますが、具体的にどんな目的でしょうか。
どんな目的でもいいわけではありません。
グリッドが高くなる目的には共通する特徴があります。
それは、私の仕事は世の中の役に立っていると意義を感じています。
意義の感じないことは長続きしません。
あなたも一度は「これ何のためにやるの。やる必要ないでしょ。」と感じたことはありませんか?
この理由はやることに有意義な目的を感じられていないからです。
どうしたら社会の役に立つと思うことができるのでしょうか?
ある研究を見てみましょう。
高校生を対象に行ったエクササイズでは、まず、「どうしたら世の中はもっと良くなると思いますか?」と質問しました。
その後に、「今学校で習っていることで、そのために役立ちそうなことはありますか?」と質問し、生徒たちはそれぞれ自分なりの答えを回答し紙に書きました。
その結果、生徒たちの学習への取り組みが著しく向上しました。
何のためにやるのかを考えることで、取り組み方が大きく変わります。
だから、目的を考えるのが重要なのです。
希望
人は不確実なことを嫌います。
どうなるかわからないことに挑戦するのはとても苦手なのです。
逆に、行動した先に何があるのかがイメージできると行動できるようになります。
だから、最初にも解説した未来記憶を使うのです。
もう一つ、現実的楽観主義者になる必要があります。
目標に向かって努力するとき、ポジティブに考えることは大切です。
しかし、簡単に達成できると考えると、失敗する確率が高くなります。
心理学者のエッティンゲンが行ったダイエットに関する研究があります。
エッティンゲンは病的に肥満している女性たちにダイエットプログラムへの参加を依頼しました。
そして参加者には事前に、「このダイエットに成功できると思うか」を質問しました。
プログラムの終了結果は「成功できると思う」と答えた人は「わからない」と答えた人より13キロも減量に成功しました。
簡単にできると考えるのではなく、困難があることも意識しておくことが大切です。
どんな壁があるのかを考えて、他のルートを用意しておくのもいいでしょう。
まとめ
目標はただ作ればいいというものではありません。
目標を達成しなければ意味はありません。
だから、正しい目標を作ってコミットメントする必要があるのです。
この内容を振り返って目標から作り直してみてください。
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