こんにちは、くらぴょんです。
今回は「バフェット帝国の掟」の要約をします。
この本はウォーレン・バフェットが2020年の株主への手紙の中で、バークシャー・ハサウェイの株主に薦めた本です。
ウォーレン・バフェットの本はたくさんありますが、それらは銘柄選択の基準となる投資原則を書かれているものが多いです。
例えば、ウォーレン・バフェットの財務諸表を読む力など。
この本は経営の原則について書かれています。
こちらを読めば
・個別株で資産を増やしたい。
・どうやって、投資先を選ぶといいのか。
・投資において重要なことを知りたい。
・会社を大きくしたい。
・組織・家族の成長をもっとしたい。
これらを知りたい人はぜひ読むべきです。
これを活かして、あなたの資産・人生を豊かにしてくださいね。
安全マージンより大事なもの
ウォーレン・バフェットの恩師でもある、ベンジャミン・グレアムもそうだったように、バフェットも安全マージンが投資において最も重要だと主張してきました。
つまり、企業の内在価値と比較して、割安な価格でその株式を買うことが重要だということです。
安い価格で株式を買えば、リスクも減りますし、もらえる配当金や買える株式が多くなります。
しかし、安全マージン(margin of safety)よりも大事なものがあります。
それが、信頼マージンです。(本書では信頼域といっています。)
信用できる経営者に投資をするということです。
そして、信頼できる経営者には権限を託すのです。
株主は株主総会で、ガヤガヤいう人がいます。
むしろ、その方が多いのかもしれません。
ですが、バフェットはほとんど口を出しません。
信頼して、託しているのです。
バフェットはこうもいっています。
「普通の会社を割安な価格で買うよりも、優れた会社を適正な価格で買うことの方が良い」
安全マージンよりも信頼マージンの方が大事だといっているのかもしれません。
また、心理学的にも信頼は相手にモチベーションを与えることができます。
心理学の用語でピグマリオン効果があります。
これは、期待されると成績が良くなったり、努力をしたりするようになるのです。
信頼していない人を期待しないでしょうから、この原理がバークシャーの傘下の企業には起きているのでしょう。
実際、2020の第一四半期の売上は前年同期の売上を7%近く上回っています。
パンデミックがあった3月を含んでいるのにです。
すごいことです。
バフェットが権限を託していたことによって、危機にも迅速に対応することができたのでしょう。
買収する企業の条件
1985年以降、買収候補企業が満たすべき要件を言明しています。
・シンプルなビジネス
・安定した収益力
・堅実な自己資本利益率
・信頼できる経営者
バフェットは投資をするときに経営と企業を切り離して考えません。
優れた経営者の投資をするのです。
やはり、信頼ができる経営者がいるのを重要視しています。
経営者の素質は財務諸表を見ていてもわかりません。
財務諸表だけで投資するかを判断しないのです。
上の三つを話すと、この本から話が逸れすぎるので割愛します。
バフェットのパートナーであるチャーリー・マンガーも同じです。
彼らは信頼が事業活動において極めて重要だという信念を共有しており、それが強固な関係の土台になっているのです。
誠実であること、約束をも守ることなどを重視しています。
彼らがどれだけ、信頼を重要としているかがよくわかります。
判断を誤らないために
世界一の投資家でもミスはあります。
どんなときにミスを起こしやすいかというと、判断を1人でしたときです。
科学的にもミスが一番少なくなるのは他人と話してから、判断する時です。
人間にはバイアスがあり、1人で判断すると間違えやすい生き物なのです。
それを他人に話すことで客観的にアイデアを考えられるようになり、判断を謝りにくくなるのです。
だから、バフェットにはマンガーという素晴らしいパードナーが必要なのです。
まとめ
今回はバフェット帝国の掟の要約をしました。
この本のキーワードは信頼です。
これは、投資に限った話ではありません。
組織において重要なのは信頼だと、バフェットはいっているのです。
組織は会社だけではありません。
家族やクラスも小さな組織です。
これらを良いものにするためには信頼が重要なのです。
ごくせんのヤンクミもこう言っています。
「生徒を信じるのが教師の務めだからです」
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