今回要約するのはダン・アリエリー先生の「不合理だからうまくいく」です。
こちらの本では職場や家庭で役立つ内容が盛りだくさんです。
・高いボーナスは効果があるのか
・働くモチベーションはどうしたら生まれるのか
・自分で作った料理はなぜ美味しく感じるのか
・自分のアイデアは他人のものより優れているのか
・なぜ倍返しするのか
・障害者が辛そうにしていないのはなぜか
・美女と野獣カップルが生まれる不思議
・感情と数字の意外な関係
・より多くの募金を求める方法
・ビジネスでは合理性が命?
これらのことを知ることができます。
例えば、障害者がなぜ辛そうに生きていないのか。
障害のある人を侮辱するつもりは全くありません。
これだけは言わせてください。
私たち、全てが健全でまったく障害がない人が何かの機能を失ったら、死にたくなるほど辛いと思いませんか?
もし私が交通事故で下半身付随になって車椅子になろうもんなら、人生終わったと思うかもしれません。
想像もしたくないくらい辛いだろうと思います。
ですが、下半身付随でも前向き生きていらっしゃる方はたくさんいます。
尊敬します。
生まれつきの方はこれこそが自分だと自信を持っている方もいます。
なぜ、そんなことが起きるのでしょうか?
後で詳しく解説するので楽しみにしていてください。
もう一つ触れておきましょう。
美女と野獣カップルっていますよね。
芸能界でもいらっしゃいますね。
美女と野獣カップルと注目されるのは美女と野獣カップルがあまり存在しないから取り上げられます。
当たり前に存在していたら、注目しませんからね。
あたりまえ体操ってあったじゃないですか。
あたりまえのことをやっても普通なんですよ。
でも、あたりまえ体操という形で普通の誰も取り上げないことを取り上げて、普通やらないことをやったから面白いんですよね。
これと同じで美女と野獣カップルはあまり周りにはいないと思います。
じゃあなんでも周りにいないのか?
俳優と女優が付き合うように、画面偏差値が近い人同士がなぜ付き合うのか?
これらも知ることができます。
恋愛まで行かせるなんてすごいですねこの本は。
さて、この本で学べることを触れたところで解説に入っていきましょう。
高いボーナスは効果があるのか
これ一度は聞いたことありませんか?
高い給料を貰ってもモチベーションは長続きしない、逆効果にすらなる可能性があると。
実は、これ場合によっては効果があります。
それは、頭を使わない単純作業の場合です。
例えば、ひたすらドミノを並べるとかがそうです。
もちろん構造を考える時は頭を使うのでボーナスを与えるのは良くないと思いますが、並べ始めたらボーナスがあると言った方が作業のスピードは上がって早く並べることができると思います。
しかし、頭を使う場合は高いボーナスによって結果が悪くなるということが研究で明らかになりました。
だから、テストで高額のお金をあげるのは良くないんですね。
じゃあどうしたらいいのかというと、旅行など、お金が見えないようにするのがベストだと思います。
旅行はいくらかかっているのかは子供はあまりわかりません。
宿泊費や交通費は正直わからない子多いと思います。
だから、学生のテストのご褒美で高額のお金をあげるのはあまり効果はないかもしれません。
ただ、金銭的なボーナスをあげるのがダメだとは言っていません。
普段のお小遣いにボーナスを少しプラスするくらいで良いでしょう。
学生でもお小遣いの差は家によって違いますからね。
もちろん仕事でも同じです。
障害者が辛そうにしていないのはなぜか
結論からいうと私たち人間には順応という素晴らしい能力があるからです。
順応は環境に適応することです。
例えば、明るいところから急に暗い場所に行くと何も見えませんが、徐々にそこにあるものが見えてきます。
これを暗順応といいます。
逆もありますね。
暗いところから、明るいところに行くとすっごく眩しいですが、徐々に慣れていきます。
これを明順応といいます。
このように私たちは環境に慣れていくのです。
実は環境だけではありません。
苦痛や快楽にも慣れていきます。
これを「快楽順応」といいます。
この順応は私たちの予想よりも早く、しかも予想以上に順応することが研究によって明らかになっています。
例えば、人生で大きな痛みを経験した人は軽症しかしていない人に比べて痛みを感じにくいのです。
軽傷グループと重症グループに分け、熱湯に手を入れてもらって、どのくらいで痛みを感じるか、いつまで入れていられるかを計測しました。
その結果、軽傷グループが4.5秒で痛みを感じたのに対し、重症グループは10秒たってから痛みを感じました。
熱湯にお湯を入れてられる時間は軽傷グループは27秒で手を出しましたが、重症グループは58秒後に手を出しました。
やく倍の差があります。
他にも、宝くじで当たっても幸福は長続きせず、時間の経過とともに元に戻っていきます。
逆も然りです。
「時が全ての傷を癒してくれる」というように長い目で見れば思ったより幸せにならないし、不幸にもならないのです。
私も同じです。
高校サッカーは正直すごく辛かったです。
やめてやろうと何回も思いました。
私はインターハイ終わったら引退しようと思ってました。
高校生だったので遊びたかったのもありますし、最後のつもりでやっていたので燃え尽き症候群になっていました。
インターハイが終わり、サッカー部のコーチに辞めようとしているのが伝わったとき、部活やめるなら学校もやめろと言われました。
私は「じゃあ学校もやめます」と言いました。
それくらい辛かったんですね。
いろいろなプレッシャーもあって。
余談ですが、コーチも私が「学校もやめます」と言った時は驚いたんでしょうね。
「学校やめてどうすんだ」と言われました。(笑)
結局、選手権までやりましたが、その時は正直とても辛かったです。
ですが、今も辛いかと言われたらそんなことはありません。
恋愛も同じです。
その一瞬は辛くても、長い目でみれば振られても不幸だとは思わないのです。
この順応は素晴らしい機能だと思いましたね?
ですがそうではありません。
辛いことに慣れて、不幸だと感じなくしてくれるのはありがたいですが、楽しいことにも慣れて幸せだと感じにくくなるケースもあります。
快楽に順応するということです。
宝くじで当たった人が良い例でしょう。
あなたも、何か始めた時は楽しいの感じるでしょうが、時間とともに飽きてきて楽しいと思わなくなる経験ありませんか?
飽き性というやつです。
これは防ぎたいですよね。
ではどうすればいいのか?
最後までしないことです。
つまり、中断すると順応はしにくくなります。
最初のデートは早く帰るって言いません?
デートの初回では絶対に最後までいこうとせずに、「また、今度会った時に話すよ」くらいで終わっておいた方が、相手の期待感は長続きすると。
これも、順応の一つだと私は思います。
もちろん、期待感や相手からの高い評価が持続するのには他の要因もあると思います。
よって、めんどくさいこと・辛いことは一気にやって、楽しいこと・好きなことは中断するのが良いということです。
そうすることで、満足感は高め、不満は下げることができるでしょう。
この順応はすごくて、恋愛も順応して相手を決めています。
詳しくは次の章で解説します。
美女と野獣カップルが生まれる不思議
先に言わせてください。
容姿に関することを話しますが、容姿が全てだとはもちろん思っていません。容姿によって差別をするつもりもありませんし、否定する気もありません。
これだけは理解してもらった状態で読み進めてください。
人は自分と似た人と付き合うことが多いです。
類は友を呼ぶです。
実際モテる女性は手に届きそうな人です。
AKB48や乃木坂46などのグループが人気なのも納得できると思います。
握手会で会えますからね。
実際に手に届くとは言ってませんからね。
ファンの人が怒りそうなので一応言っておきます。
でも、ここで一つの疑問があります。
もし容姿が優れていなければ、容姿の良い異性と付き合うことは諦めて妥協するしかないのかということです。
もちろん、容姿の優れない人と付き合っている当の本人は妥協したとは思っていないでしょう。
では、どうしているのか?
もちろん順応するわけです。
どうやって?
それは、他の面に目を向けることです。
わかりやすくいうと、背は低いのは好きではなかったけど、家事に積極的だし、子供の扱いも上手なところがいい。
見た目は確かに可愛いとは言い切れないけど、料理も上手だし、いつも笑っている。
このように、容姿の優れない人は外見以外のところに重きをおきます。
優先順位が変わるということです。
容姿の優れている人は、可愛い・かっこいい外見を重視しやすいです。
一方で容姿の優れない人は、性格などの外見以外を重視するのです。
相手の良いところを愛するのです。
B`zの曲でもありますね。
「愛しぬけるポイントが、ひとつありゃいいのに。それだけでいいのに。」
まさに、このような状態になっていくのです。
これを聞くと、美女と野獣カップルが不思議ですよね。
だって美女はイケメンと付き合いやすいわけですから。
行動経済学ではありませんが、女性は男性よりも見た目を重視しないと言われています。
だから、美女と野獣カップルが生まれるんですね。
女性の皆さんありがとう。
まとめ
全てを解説すると長くなってしまうので今回は割愛しましたが、本書を読むことで知ることができると思います。
こういう本も解説してほしいというのがあれば、コメントしてね。
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