心理学

クリティカルシンキング入門(常識を疑う)

心理学
この記事は約5分で読めます。


こんにちは、くらぴょんです。

今回お話しする内容は
クリティカルシンキングです。

クリティカルシンキングとは?

批判的思考と言われ、物事の前提や常識などを鵜呑みにせずに疑うことです。

今の時代ほど、クリティカルシンキングが必要な時代はありません。

なぜ、今の時代にはクリティカルシンキングが必要なのかというと、

・情報が多く、考えることを極力しないようにしている。
・個人の時代になり、アイデアの価値が高くなっている。
・かつての常識が通用しなくなってきた。

などの理由があります。

一つ例を挙げましょう。

「アイルクリームが売れると、プールでの溺死事故が増える。」というデータがあります。

この二つは確かに相関関係があるように見えますし、グラフは右肩上がりになります。

だからといって、アイスクリームの販売を止めたら、溺死事故は減るのでしょうか?

「そんなことはない。」と直感でわかるのではないのでしょうか。

しかし、「アイルクリームと、プールでの溺死事故」は関係していると思うと、アイスクリームの販売を規制します。

では、真の原因は何かというと、気温です。

このような相関があるように見えるが、実はなんの関係もないものを疑似相関といいます。

情報が多い時代はこういったものが溢れているので、それを見破るための方法を解説していきたいと思います。

前提を確認する。

質問です。

あなたはディズニーランドに行くまで、何を使って、どれくらいの時間で行くことができますか?

私の場合だと、電車使って2時間くらいです。

これより近い人もいれば、遠い人もいると思います。

しかし、2時間というのはディズニーランドが東京ディズニーランドという前提で考えていると思います。

もしかしたら、カルフォルニア・香港・上海の可能性もあります。

この前提がカリフォルニアだった場合、飛行機を使っても1日ほどかかるのではないでしょうか?

このように、前提が違うと謝った判断をしてしまいます。

中でも特に重要なのが、あなたの前提はなにかを明確にすることです。

これが、意外と難しいです。

私もできずに、正しい答えを出せなかったことが何度もあります。

では、どうしたらいいのか、常に自分の前提を確認するだけではなく、焦っている時こそ、「ちょ、待てよ!」を自分に言うことを意識してみてください。

代替案を考える。

あなたが今、川を渡って反対の岸にいきたいと仮定します。

その時、あなたはどのように反対側の岸にいきますか?

例えば、
・泳いで渡る。
・船を使って渡る。
・埋め立てをして渡る。
など、渡る方はいくらでもあります。

いや、立ち止まって考えてみましょう。

そもそも、反対側の岸に行くだけなら、近くに橋があるかもしれません。

橋があるところなら、車が通っている可能性もあります。

私が、初めに出した3つの案は、川を渡るという前提をもとに考えた方法です。

目的は反対側に行くことなので、橋を探してもいいのです。

このように、他の方法を考えると、前提を疑わなければなりません。

今あなたが試している、方法以外に別の方法はないのかを考えてみてください。

情報源を調べる。

コロナが日本で流行り始めてから、少したったころ、こんな情報を耳にしました。

電車で感染した人は誰もいない。

確かに、電車に乗る時間は他の場所にいるのと比べたら短いので、感染しないかもなと思う人もいると思います。

しかし、それは本当に正しいのでしょうか?

結論は正しくありません。

発症者との距離を遠くすると感染リスクは下がりますが、共移動時間の増加とともに増加します。

詳しくは以下のページをご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32726405/

情報の出どころは、どこなのかを調べるのはとても重要なので、人からの情報を鵜呑みにせず、それって誰がいってたの?って聞いて調べてみてください。

確証バイアス

巨人ファンの人が、明日の広島カープ戦でどっちが勝つかを予測するとします。

この時、あなたはどっちが勝つと予想しますか?

巨人ファンの人は。巨人が勝つ理由を探していくと思います。

例えば、坂本選手と丸選手が調子がいいから、などです。

しかし、それだけで勝ち負けは決まりません。

広島のピッチャーが絶好調かもしれません。

何が言いたいのかというと、私たちは自分に都合の良い情報ばかりを集めてしまうバイアスがあるということです。

では、都合の良い情報ばかり集めないようにするためにどうしたらいいのか。

自分の反対側の意見を考えるのです。

上記の例の場合だと、広島が勝つとしたら、どんな原因があるのだろうか?

になります。

他に例を出しましょう。

血液型占いはなんのエビデンスもありません。

科学的な根拠は何もないのです。

その他の占いも同じです。

では、なぜこれほど多くの人が信じるのでしょうか?

理由は確証バイアスです。

占いで良くある、「こんな経験ありませんか?」

あれは、大体当たります。

なぜなら、みんながしていそうな経験を言うのとともに、聞かれた方がその経験を探すからです。

カルト宗教は勧誘するときに、「いま満足していますか?」とは聞きません。

「はい」とか「それなりに」といわれたら、勧誘できなくなってしまうからです。

その代わりに、「どんな不満がありますか?」と聞くのです。

すると、不満に思っていることが出てきます。

人は都合の良い情報を集めようとしますが、一歩立ち止まって、自分はその情報を正しくするための情報を集めていないかい?と自問してみましょう。

占い師が友達の場合は、友達が減るので注意ですが。笑

おすすめ本:プリスエージョン
まどわされない思考

コメント

タイトルとURLをコピーしました