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アンカリング効果とは何かを例を使って説明する

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アンカリング効果とは何かを例を使って説明する。

今回話す内容は、アンカリング効果についてです。

アンカリング効果を知ったのは心理学か行動経済学などの本ではないかなと思います。

そんなアンカリング効果を基本から応用編まで解説します。

これを理解することで、自分の判断がどう影響されているのか、また、どう影響するのかが分かります。

例えば、あなたがコンビニでお菓子を買うときにはすでに何かがアンカーとなっている可能性が十分にあります。

私たちは知らないうちに影響を受けているのです。

後で詳しく説明しますが、実験でも影響されていることに気づいていない人がほとんどです。

私も決断の多くはアンカーに影響されているでしょう。(意識していない時は気づかないから)

だから、これを知ることで人とは少し違う判断をすることができ、差をつけたり、得をしたりするので、ぜひ理解してください。

アンカリング効果とは

アンカリング効果とは事前にどんなものに触れていたかで、選択や判断が変わることです。

よく、最初の数字が人の行動を決めると言われますが、それが全てではありません。

間違ってはいないですが、せっかくこの記事を読んでくれているので、さらに先まで今回は行きましょう。

「最初の数字が人の行動を決める」で終わる人は、ビギナーです。(昨日までの経験とか〜♪)

我々はスーパーエリートを目指しましょう。

なので、ここではアンカリング効果を「事前にどんなものに触れていたかで、選択や判断が変わること」と定義します。

まずは、簡単なところから説明しましょう。

「最初の数字が人の行動を決める」を実験で確かめていきましょう。

MITの学生55人を対象に行われた実験では、社会保障番号の下2桁を書いてもらってから、ワインをはじめ、いろいろな品物について、その金額を出すかどうかを尋ねました。

MITはマサチューセッツ工科大学で世界でトップ3位以内に入るスーパーエリートの大学)

その後、実際にそれぞれの品物を入札形式で競り落としたもらいました。

その結果何がわかったかというと、社会保障番号の下2桁が大きい学生の入札番号は大きく、下2桁の数字が小さい学生の入札額は低かったのです。

さらに、社会保障番号の下2桁を書いたことが最終的な入札に影響を与えたと思うかと尋ねると、あり得ないとあっさり一蹴されました。

この結果から、私たちは何気ないものに影響されていることが分かります。

実生活に当てはめて考えてみましょう。

実生活に当てはめた例

アウトレット

あなたが、アウトレットに洋服を買いに行ってるところを想像してみてください。

そこにはバーバリーのお店がありました。

入ると、豪華なコートがあります。

値段を見ると15万円が40%OFFになって、9万円で販売されています。

さらに進むと、3万円のコートを発見しました。

さて、この3万円のコートを見て、「安いな」と思いませんでしたか?

これ普通のスーパーでも同じです。

基本入り口から高い順に置いてあるものが多いです。

電気屋に行ってもそうです。

セレブ

セレブがテレビやYouTubeで購入したものを紹介したり、されたりしているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

最初に、何億もする品物を見た後に、300万円の腕時計を見ても「そんなもんか」としか思いませんよね。

いきなり、「これ300万円した腕時計です。」と紹介された場合と比べると、心理的に安く感じるのは前者です。

感覚がおかしくなると思ったことありませんか?

これがアンカリングの効果です。

数値以外のアンカリング

数値でアンカリング効果が起こることが分かりました。

今回は少し発展した、数値でないアンカリングをみていきましょう。

分かりやすいのが、家の内見です。

私が以前あったのですが、最初にあまりよろしくない物件にいきました。

次に普通の(中の下)くらいの物件(物件A)を見に行ったのですが、最初が良くなさすぎて、ものすごく綺麗な物件に見えてしまいました。

結果、二つ目の家を選びました。

その反省を活かして、物件Aから引っ越しす時にはなるべく綺麗な家から内見にいきました。

結果、物件Aを選んだ時より満足しています。

このように、数値以外のものがアンカーになることもあります。

自分というアンカー

実験(MITで行われたもの)にはまだ続きがあります。

結果を調べてみると、一つの品物に出してもいい金額が決まると、同じカテゴリー別の品物にいくら出すかも、最初の価格との比較で判断されていました。

いったんその価格が自分の中で定まると、ある品物にいくら出すかだけではなく、関連のある品物にどれだけ出すかまで方向付けられてしまうのです。

例えば、住宅価格。

あなたは東京都品川区で7万円の家に住んでいました。

しかし、転勤で神戸に引っ越すことになり、家を探さなくてはいけません。

この時あなたは過去に決断した7万円と同じくらい値段の家、もしくは7万円よりどれくらい安いかで家を選ぼうとするのです。

これ、私がそうでした。

私は以前一人ぐらしで6.5万円の家に住んでいました。

リモートで仕事ができるので引っ越すことにしました。

家を調べているときに私は、その地域の相場を調べるのではなく、今まで住んでいた6.5万円より安い家、さらにどれくらい安いかで家を選んだのです。

今思うと間違っていたのかもしれません。

もちろん全て計算をしました。

引越し代や家賃、交通費を全て足した時に引っ越した方がお得だったののは間違いありません。

ですが、引っ越した家がお得なのかは分かりません。

相場を調べていないから。

このように、自分が過去にした決断が未来に影響することがあるのです。

これも実験で確かめられています。

詳細は「予想どおりに不合理」を読んでください。

あまりにも長くなってしまうので実験の内容は割愛します。

要約すると、ノイズをいくらで聞くかを聞いた後にもう一度いくらで聞くかを尋ねると、最初に言った値段と同じくらいの値段を提示しました。

この実験で分かったことは、最初の決断がその後の決断に余韻を残すということです。

例えば、あなたが最初にどのくらいの月収をもらうかもその一つです。

もし、あなたが海外で仕事を始めていて、月収15くらいだとしたら、次に仕事を選ぶ時には18万程度になるでしょう。

しかし、日本で考えたら、20万円ないと正直きついですよね。

もっというと20万でもきついと思います。

贅沢はできないですからね。

このように、あなた自身の行動がアンカーになります。

まとめると、

「あの時はこうしたから、今回もこうしよう」と考えることがアンカリングになっているということです。

あの時がアンカーだということです。

だから、軽はずみやよく考えない決断をするべきではないということです。

一生同じような選択をしてしまうことを頭に置いて決断しましょう。

でないと、キャラを間違えたインキャ高校(大学)デビューになってしまいます。

私のように。

大学の話はまたいずれ。

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