この世界には2種類の人間しかいない。
「失敗から学ぶ人と、学ぶことを失敗する人だ」
今回は失敗の乗り越え方を解説していきます。
参考文献はこちら
人間は失敗が嫌いです。
失敗が好きな人はいません。
ですが、人が成長したり、目標を達成したりしようとするときには失敗はどうしてもついてきてしまうものです。
大事なのは、失敗を乗り越えること、立ち上がることです。
「耳が痛くなるほど聞いたわ」って思いましたね。
ありがとうございます。
私はそんな感情論では終わらせません。
どうしたら、失敗を恐れず行動できるのか、失敗から成長することができるのかを解説します。
多くの人は転んだら自分で起き上がれとしか言いません。
でも、肝心なのってどうやったら立ち上がれるかですよね。
もっというと簡単に起き上がるにはどうしたらいいかを知りたいわけです。
このブログではそういったことを具体的に解説していきます。
他の記事でもそのようにしていますので、ぜひ参考にしてください。
失敗を恐れないために
多くの人が行動できないのは失敗が怖いからです。
なんで怖いのかというと、失敗した時の対処法が分からないからです。
もっというと、失敗したときに乗り越える自信がないからです。
しかし、このように思っているのはあなただけではありません。
多くの人がそう思っているのです。
では、どうしたら失敗を乗り越える自信をつけることができるのでしょうか?
ここが難しいところですが、自信は困難を積極的に対処することによって生まれます。
つまり、失敗を恐れないために失敗をする必要があるのです。
これでは、行動に移せませんね。
大きな失敗をする必要はありません。
小さく失敗すればいいのです。
具体的にどうしたらいいのかというと、次の3つを試してください。
・小さな有言実行をくりかえす。
・セルフ・コンパッション
・最善主義
小さな有言実行をくりかえす
小さな有言実行をくりかえすことによって、自信がついてきます。
自己信頼感の研究の祖とされる心理学者のサニエル・ブランでんは、自分の言ったことを実行するのは自己信頼感を支える本質的な柱の一つだとしています。
そして、ブランデンや他の研究者は、「言ったことを実行する」ことと「自己信頼感」には相関関係があるとしています。
他人に言う必要はありません。
週の初めや月の初めに何を達成したいかを決めるのです。
未来の自分と約束をするわけです。
そうすることで、あなたの行動は促進されるはずです。
私は他人に言うと、有言実行できなくなります。
自分1人でやっている時はそんなことはありません。
不思議ですね。
なぜそうなるかを考えてみました。
私が出した結論は、目標を他人に宣言することで、「成長マインドセット」が「証明マインドセット」に変わってしまうからだと思います。
自分の成長が目標だったのに、他人に宣言することで、「自分はこんなにやってるんだ、すごいだろ」と証明することが目標に変わってしまうからです。
なので、私は他人に目標を宣言しません。
目標は未来の自分と約束をすれば十分なのです。
自分を受け入れる(セルフ・コンパッション)
困難な経験に対処するためには、自信が重要であるとする多くの研究があります。
しかし、近年の研究では、特に困難な時期においては自己信頼感よりも自分に対しても思いやり(セルフ・コンパッション)の気持ちを持つ方が効果的であると言われています。
要はあなたの子供、あなたの大切な人もしくは大切なものに接するかのように自分にも接することです。
もっと簡単に言うと、ありのままの自分を受け入れることです。
PRP法を紹介しておきます。
PRP法とは
1.自分が人間であることを許す
・自分が感じていることを書き出す
・信頼できる人に話す
大事なのは感情を受け入れること、今私はこう感じているんだなと
2.状況を再構築する。
・何か学べることはあったか
・どんな経験が得られたのか
否定するのではなく、ポジティブな面にも目を向ける
3.広い視点から見ること
・この失敗は人生にどんな影響を及ぼすか
・1年後、その状況をどう感じているのか
ぜひ試してください。
一つ朗報ですが、人間には順応という素晴らしい能力があるので、失敗しても長い目で見れば受け入れられます。
詳しくはこちらの本を使ってみてください。
最善主義
多くの人が行動できないのは完璧主義だからです。
現代では、完璧な準備などできません。
なぜかというと変化が速すぎるからです。
準備をしている間に環境は変わってしまっています。
なので、ある程度の準備で行動する必要があります。
つまり、今時点での最善を目指すのです。
医療系のテレビドラマでも言いますよね。
「最善は尽くしました」
完璧にできるなら、病気で死ぬ人はいないはずです。
完璧に治せるのですから。
でもそうではありません。
私たちも同じです。
では、どうしたら完璧主義から最善主義に変えることができるのでしょうか?
失敗は自然なものとして受け入れて、楽しむことです。
やはり、失敗を受け入れることが重要です。
失敗をしたのは、あなたが成長している証拠なので、また知らないことを知れた、勉強になったとPRP法で解釈を変えましょう。
これで、失敗を恐れずに行動する準備が整いました。
次に、失敗を乗り越える方法を見ていきましょう。
失敗を乗り越える
失敗を乗り越えるために方法はいくらでもあります。
ですが、今回は私が使って効果があったものをご紹介します。
ピーク・エクスペリエンスを考えることです。
ピーク・エクスペリエンスとはあなたの人生でもっとも素晴らしい体験のことです。
学校のことでもいいですし、仕事のことでもいいです。
もしくは、家庭でのことでも構いません。子供が産まれた瞬間や遊んでいる時でもいいでしょう。
もちろん、恋人とのことでも構いません。
これを15分ほどかけて考えてください。
すぐに思いつく経験がある人は1分でもいいと思います。
そしたら、自分がタイムスリップしてそこにいて、同じ経験をしているかのようにイメージするのです。
例えば、高校の学園祭で夜遅くまで残って好きな子とわちゃわちゃしたな。
肝試しとか先生にバレないようにやって楽しかったなとか。
これはほんの一例ですが、本当に自分がそこにいるかのようにイメージしてください。
これをすることで、幸福になるだけでなく、失敗から立ち直りやすくなることがわかっています。
失敗を乗り越えられるようになったら、あとはくりかえすだけです。
おまけ
失敗への恐怖の失くし方、失敗の乗り越え方を解説しました。
失敗は一時的には辛いことかもしれません。
ですが、本当に辛いことは失敗がないことです。
実は困難を乗り越えた時に人は幸福を感じやすいのです。
だから、失敗は将来の幸福だと考えて行動しましょう。
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