心理学

目標の立て方はこれらのコツを知っていれば簡単にできます。〜【要約】やってのける

心理学
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人生で一度は目標を立てたことがあると思います。

・テストて90点以上とる。
・テスト順位で10番以内に入る。
・部活で全国大会にでる。
・〇〇大学に入る。
・〇〇会社に入社する。
・クリスマスまでに彼氏・彼女を作る。
・年収を〇〇まで上げる。

などなど。

でも、全ての目標が叶った人はいないと思います。

私は叶った目標は少ないです。

叶ったことが少ないのは自分の能力が低いからでしょうか?

それもあるかもしれません。

ですが、目標が叶わなかった一番大きな原因は目標の立て方です。

目標の立て方が変えるだけで、目標が叶う確率を高めることができます。

ではどのように目標を立てると良いのでしょうか。

目標の立て方


あなたが最近、あるいは新年に立てた目標を思い出してみてください。

・ダイエットを頑張る
・給料を上げる
・英語の勉強をする
・筋トレをする

このような目標を立てていた場合、あなたは恐らく目標に近づけていないでしょう。

なぜか?

これらの目標はあまりにも抽象的で具体的ではないからです。

例えば、ダイエットをするにしても

・五キロ痩せる。
・ウエストを5cm細くする。
・ワンサイズ下のパンツを履けるようになる。

など、どのくらいかがわかるようにしなければなりません。

なぜ、具体的にする必要があるのか?

具体的にしないと理想とは程遠い結果しか生まれないからです。

ダイエットの例でいくと、一年で2キロしか痩せていなくてもダイエットだからです。

部活の顧問や先生、自己啓発本・セミナーなので「ベストを尽くせ、本気でやれ」と言われた経験ありませんか?

ですが、顧問や先生は本気でやっているかをどこで判断するのでしょうか?

運動部だったら、足がツルまででしょうか?

テスト勉強だったら、ぶっ倒れて病院に運ばれるくらいでしょうか?

多くの人は「そこそこ頑張れば、先生は頑張ったと思ってくれるだろう」と考え、適度にやります。

「ベストを尽くせ、本気でやれ」は明確でないため、理想とは程遠い結果になってしまうのです。

だから、目標が具体的にするべきです。

目標の難易度

夢は大きい方がいい。見失わないから。
By明石家さんま

先に断っておきますが、私はさんまさんが好きなので、一切否定するつもりはありません。

ただ、目標を立てると言うことに関しては別です。

目標は高すぎると、やる気を失います。

達成できると信じることができなくなるからです。

ではどのくらいの難易度が良いのでしょうか?

難しいが可能」である目標が一番やる気とモチベーションを上げます。

また、パフォーマンスを上げることもわかっています。

高い目標を達成した時の達成感や満足感はあなたも一度は味わったことがあると思います。

高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな
By Mr.Children「終わりなき旅」

ただし、登り切れる高さでなければ気持ちよさは感じることはできません。

「壁が高すぎで登ることができなかった」では達成感も何も生まれないのです。

あなたが自信をつけるためにも、新たな挑戦を増やすためにも「難しいが可能」な目標を作ることがベストなのです。

目標の作り方をまとめましょう。

目標は「難しいが可能で具体的なもの」にすることで、目標を達成しやすくすることができます。

中には、これまでも「難しいが可能で具体的なもの」を目標にしてきたけど、目標を達成できなかった人もいると思います。

では、さらに目標を達成しやすくするにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、「思考タイプ」を場合に分けることです。

思考タイプ

「なぜ」かを考える(抽象タイプ)

例えば、「5キロダイエットする」を目標にした場合、理由はいくつかあると思います。

・水着が似合う体になりたい。
・モテたい。
・健康になりたい。

人によってその行動をとる理由があるはずです。

目標の理由を想像するだけで、

・意欲やモチベーションのアップ
・誘惑に強くなる。
・衝動的な行動が減る。

といったメリットが得られます。

ダイエットをしている人であれば、高カロリーの食事を避けたり、間食を減らしたりする可能性が高くなります。

なので、やる気が出ない時は目標・行動の理由を考えると良いです。

「なに」かを考える(具体タイプ)

例えば、「5キロダイエットする」を目標にした場合、取る行動はいくつかあります。

・有酸素運度を30分する。
・HIITをやる。
・サラダを増やす。
・甘いものを減らす。
・ジャンクフードを食べない。

取るべき行動があります。

何をするかを考えることで、

・目の前のタスクに集中できる。
・先延ばしはしない。

などの効果が得られます。

また、具体タイプはタスクが複雑だったり、難しかったり、不慣れなものの時に力を発揮します。

大切なのは、「なぜ」と「何」のどちらか片方に偏ることなく、対象の目標を達成するためにはどちらの考え方を持つべきなのかを判断することなのです。
引用:「やってのける51ページ」文庫本

ポジティブ思考の嘘

私は自己啓発本が嫌いです。

ほとんどのものが科学的根拠がないのと、ポジティブシンキングのことばかりだからです。

たしかに、ポジティブ思考をする人は目標を達成しやすくなることが研究で確かめられています。

ですが、ポジティブは弊害にもなる場合もあります。

目標をポジティブに考えるとき2種類の方法があります。

・目標を達成できる可能性 「ダイエットを成功させることができる」
・障害を乗り越えること  「甘いものやジュンクフードは余裕で我慢できるし、毎日の運動はアンパイだ」

もちろん、ポジティブが弊害になるのは「障害を乗り越えること」です。

簡単に成功すると思っていると、努力をおろそかにしがちになります。

ガブリエル・エッティンゲンは痩せたいと望んでいる肥満の女性の被験者に、食事療法と運動を組み合わせた本格的な原料プログラムに取り組ませました。

その結果、プログラムの開始前に、減量できると強く信じていた被験者は、失敗するかもしれないと考えていた被験者よりも、平均で約12キロも多く減量に成功していたことがわかりました。

また、被験者に「減量の困難さ」についても尋ねていました。

食べ物を我慢することを「とてもきつい」と考えていた人は、「簡単に我慢できる」と考えていた人よりも、平均で約11キロも多く減量していました。

ここから、得られる教訓は
目標に対してポジティブに考え、行動に対しては現実的に考える
ことです。

つまり、「目標の達成によって得られるものと、どんな障害があるのかを考える」ことで成功の確率を上げます。

心理学では心理対比と言われます。

ですが、目標を設定しただけでは、少し弱いです。

先ほども言った、目標や行動に対する「なぜ」、つまり、動機づけが大事だからです。

動機づけのタイプによってあきらめずに努力を続けやすくなるからです。

その動機づけについて次の章で見ていきましょう。

目標のタイプ


「筋肉量を5キロ増やす」を目標にした場合、この目標の理由はいくつかあります。

1.モテたい。
2.弱々しくみられたくない。
3.重いバーベルを持ち上げられるようになりたい。
4.当たり負けしたくない。(スポーツ選手は)

前者の二つは「証明型」、後者の二つは「習得型(成長型)」です。

「証明型」…自分能力や知能を周りに示したい。成績・成果を他人より上げたい。
「成長型」…成長や進歩、技能の習得したい。

このような違いがあります。

どちらが良い悪いではなく、状況によって使うべきタイプは変わります。

証明型

証明型の特徴

・調子がいい時は止められない。
・困難な時に弱い。

例えるなら、勢いに乗った飛信隊。

勢いに乗った飛信隊を止められるものはその辺の将軍ではできません。

また、テストで最高得点をとる人たちは証明型が多いです。

ただし、常に波に乗れることはありません。

羌瘣(きょうかい) がいなくなった時の飛信隊は連敗続きでした。

難しい戦術を考える人がいなくなった時に勝てなくなってしまったのです。

成長型

成長型の特徴

・粘り強い。
・報酬に影響されにくい。
・不安に強い。

例えるなら孫悟空(カカロット)です。

悟空の口癖は

「オラ強くなりてんだ」

自分の能力をアップさせることを重視しています。

ちなみにベジータは証明型です。

ベジータがトレーニングする理由は

「カカロットより強くなりたいから」

漫画でも描かれていて面白いですね。

使い分け

タスクが簡単でやる気やパフォーマンスを上げたい時は証明型

・どんな報酬が得られるか
・自分の力を他人が承認しているところ

に焦点を当てましょう。

タスクが難しくグリットやモチベーションを維持したい時は成長型

・過程を楽しむ
・何ができるようになるか

に焦点を当てましょう。

目標のフォーカス


さて、目標タイプの冒頭で挙げた目標「筋肉量を5キロ増やす」とその理由をもう一度振り返ってみましょう。

1.モテたい。
2.弱々しくみられたくない。
3.重いバーベルを持ち上げられるようになりたい。
4.当たり負けしたくない。(スポーツ選手は)

前者が「証明型」で、後者が「成長型」でした。

今回は奇数と偶数で分けてみましょう。

1.モテたい
3.重いバーベルを持ち上げられるようになりたい
2.弱々しくみられたくない
4.当たり負けしたくない(スポーツ選手は)

前者は得られるものに注目しています。

対して後者は失うものに注目しています。

得られるものにフォーカスするは「獲得型」、失うものにフォーカスするは「防御型」です。

獲得型…何かを得たり、達成したいと切望したりする
防御型…安全と危険に注目する

これは、成長の過程でどちらかのフォーカスに偏りやすくなります。

私は防御型です。

・子供の頃親に決められたルールを守らされていた。
・褒められるより、怒られないようにする。
・最高の状態を目指すより、最悪にならないようにする。
・リスクをできるだけ取らないようにする。
・ギャンブルには手をつけないし、一生やる気もない。

半分以上当てはまる人は防御型の傾向が高いでしょう。

こちらの本で詳しく自分のフォーカスタイプを知ることができます。

獲得型

特徴

・ポジティブに考えることでやる気やモチベーションが上がる。
・リスクを恐れない
・短期的にモチベーションを上げる

獲得型は成功の見込みが高い時にさらにモチベーションを上げることができます。

また、正確さよりもスピード重視するときは目標の中から獲得できるものにフォーカスすると良いです。

防御型

特徴

・ネガティブなものでモチベーションが上がる。
・先延ばしが減る
・楽観主義は逆効果
・長期的に効果がある

このタイプの人は何が得られるかではなく、何を失うかにフォーカスします。 

リスクを取りたがらないので、計画をして、行動するタイプです。

スピードよりも正確さを重視する傾向があります。

このタイプの人には偉人の成功話はあまり向いていません。

というか逆効果です。

ポジティブ思考は努力の妨げになります。

どちらかというと、他人の失敗を聞くことでモチベーションを上げます。

決して嫌なヤツではなく、「私はAさんのようにならないように努力しよう。」とやる気を出すのです。

使い分け

目標に取り組む最初は「獲得」にフォーカス、目標を達成してからは「防御」にフォーカスをすると、達成後も維持しやすくなります。

目標タイプの使い方まとめ

簡単なこと「証明」
得意なこと「獲得」
意欲が湧かないとき「なぜ + 防御」
不慣れで難しいとき「なに + 習得」
誘惑に負けそうなとき「なぜ + 防御」
スピード重視「獲得」
正確さ重視 「防御」
創造性 「獲得」
過程  「習得」

まとめ

今回参考にした本はこちら

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もっと簡単に学びたい人はこちらの2冊がおすすめです。

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同じ著者ですし、本も薄いです。

私が買った時にはなかったプレミアムカバーがあります。

私も欲しくなってしまいました。

話がそれました。

目標設定は科学的なコツがあります。

変な自己啓発本やビジネス書でやるより効果があります。

事実私もこの本を読んでから習慣化するのは得意になりました。

大事なのコツを掴んで試すことです。

武術と同じです。

相手の力が入らない場所をつけば、簡単に倒せるのと同じように、あなたの中にいる悪魔にも必ず勝てます。

ご武運を!

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