こんにちは、くらぴょんです。
誰だって、「もう少し頭がよかったら」と思う瞬間がこれまでにあったと思います。
IQは遺伝的に決められているので、頭のいい親をもつ子は頭がいい傾向があります。
「自分の親は大学も出てないし、出てたとしてもFラン大学だ」
と思っても安心してください。
頭のレベルで勝てないのであれば、自分の頭以外に知識を保存したり、多くの人が陥りやすい罠に気をつければ良いのです。
これらをすることで、知識は劇的に伸びると思います。
ぜひ、参考にしてください。
今日の参考文献
知っているつもり
人は自分が思っている以上に物事を知らないです。
正しく言えば、知っているつもりになっているのです。
人間は名前を知っただけ・つけただけで、それ自体を理解したかのように思ってしまうバイアスがあります。
これを「名づけの誤謬」といいます。
これ自体が名づけの誤謬になっている可能性もあります。
参考文献
他にもバイアスはあります。
例えば、AT車が動く仕組みをどれくらい知っていますか?1〜10であなたのレベルを採点してください。
次にできるだけ詳しくAT車が動く仕組みを説明してください。
「アクセルを踏むとタイヤが動いて車が動きます。なぜ、アクセルを踏むとタイヤが動くのかというと…?」
こんな感じで止まる人が多いと思います。
最後に、AT車が動く仕組みをどれくらい知っていますか?1〜10であなたのレベルを採点してください。
最初より採点が下がった人が多いと思います。
あなたもそうではないでしょうか?
この現象を説明深度の錯覚と言います。
人は自分が思っている以上に、説明できるほど物事を理解していないのです。
多くの人がこの錯覚に陥ります。
この錯覚を避けるために効率的な勉強法が「教えるつもり勉強法」です。
ここまで読んだ人は、なぜ教えるつもり勉強法が効果的なのかもうお分かりですね。
この勉強法をとり入れると記憶に定着しやすくなるだけではなく、理解力が高まります。
説明深度の錯覚を防ぐことができるのです。
話がそれました。
なぜ、人は自分が理解している以上に物事を理解した気になるのでしょうか?
なぜ思考するのか?
なぜ、人は自分が理解している以上に物事を理解した気になるのか?
人間が因果的推論を得意とするからです。
これを解説する前に、なぜ人間は思考するのかを考えてみましょう。
思考の目的は「行動」です。
思考することで、行動の効果を予測したり、的確な行動をとったりすることができます。
そのためには、特定の状況に適した行動をとるための情報を処理する最適なツール「知的能力」が必要です。
これがあることで過去の経験から推論し、何が起こるのかを予測することができますし、行動の有効性を高めることができます。
2011年に起きた東日本大震災によって、津波の威力を思い知りました。
次に日本で大きな地震が起きたら、津波がくることを予測し、津波から身を守るための行動をとる人の割合は増えるでしょう。
では、行動のための思考はどのように行うのでしょうか?
因果関係の推論をすることで、世界の仕組みを理解したり、行動の効果を予測したりすることができます。
どんな原因が特定の効果を引き起こしたのか推論することが本来の知性です。
決して暗記することが知性ではありません。
クイズ王はすごいと私も思っています。
あの知識量をインプットすることはかなり難しいです。
ですが、重要なのはその知識を使って何ができるかです。
クイズノックの伊沢さんはTBSのアイアム冒険少年で知識を使って無人島から脱出したり、実験したりしています。
歴史も同じです。
歴史を学んだだけでは意味がありません。
同じ過ちを繰り返さない、いいところを受け継ぎ、発展させていくために学ぶのです。
ここで疑問が生まれます。
なぜ、人間は思っている以上に無知なのか?
必要な情報だけを抽出し、それ以外を全て消去する能力に長けているからです。
本の内容を一語一句覚えている人はいません。
本の重要なところだけを抽出してインプットしています。
カメラアイの人は一語一句覚えていると思いますが、ほとんどいません。
誤解が生まれる理由
私たちの脳は詳細な情報を得るようにはできていないのです。
どのようにできているのか?
一般化するようにできています。
一般化することによって、新たなものや状況に対応することができます。
新たな状況で動くには、世界がどのような仕組みで動くのか、そのおおもとにある仕組みさえ理解しておけば良いのです。
例えば、スマホを新しいものに変えた時も、画面をスライドしたり、アプリを開いたりするのは説明書を読まなくてもできます。
もっというと、何も考えずにできます。(意図的な思考という意味では)
これができるのは一般化しているからです。
しかし、これが問題です。
新しいものや知識に一般化した知識を当てはめてしまうことで、深く理解していなくても、理解した気になってしまうのです。
経験がないことや直接アクセスできないこと、観察できないことは自分の知識で補うしかありません。
これが誤解につながるのです。
システム2を使う
本書も参考にしてますし、私もファスト&スローの方が詳しく書いてあると思います。
頭の外側を利用する
人間の記憶力はスマホと同じで容量があります。
全ての経験や学び、周囲の環境を記憶しておくことは不可能です。
そのためには脳以外の場所にインプットしておく必要があります。
それが外の環境です。
例えば、何かを見た時「そうそう!これこれ!」となった経験はありませんか?
何か覚えていないけど、見たらわかるといった経験です。
これが外側にある記憶です。
「ボールの軌道から落下点を予測して、予測した落下点に入る」スポーツをやっていた人なら経験あると思います。
でも、これをコンピュータでやろうと思ったら、運動方程式を使って落下地点を計算しなくてはなりません。
人間はそんなことする必要はありません。
ボールの軌道を目で確認することで予測することができます。
小学生でもボールの落下点を予測することができます。
運動方程式を解けるとは思いません。
知識は私たちの外側にもあるのです。
Googleの情報は私の知識
現代の私たちはわからないことがあればすぐに検索することができます。
今時はググらないかもしれません。
タグるのかもしれません。
なんにせよ私たちはすぐに専門家の知識にアクセスすることができます。
なので記憶しておくことはほとんどありません。
アクセスすれば全て書いてありますから。
重要なのは知性を脳の中でひたすら抽象的な計算に従事する情報処理装置と見るべきではないということです。
脳も知性の一部だと見るのが正しいのです。
最後に、今回のテーマに答えましょう。
知識を深めるなら、頭の外側に記録しておけば良いのです。
もっというとアクセスできるようにしておけば、覚えておく必要はありません。
デジタルなら荷物も増えませんから邪魔にもなりません。
なんとなく知る
読書が苦手な人にある特徴が、本の内容を完璧に理解し・覚えないといけないと思っていることです。
実は、読書は全て理解したり、覚える必要はありません。
もちろん、できるならするべきです。
しかし、それは難しいです。
ではどうしたらいいのかというと、「なんとなく知っている。」を目指すことです。
なぜ、「なんとなく知っている。」状態が大事なのかというと、知っているだけで、解決策を探す手掛かりを持っているからです。
一方で、知らない人は1から解決策を探さなければなりません。
SNSマーケティングでフォロワーを集めたいと思ったとしましょう。
本を読んでいる人は、「〇〇の本に影響力を持てる方法が書いてあった気がする!」となります。
しかし、本を読んでいない人は「どの本を参考にしたら良いのかわからない?」となるでしょう。
だから完璧に記憶する必要はないのです。
頭の外にあることだけ覚えておけば困らないのです。
まとめ
知識を深めるなら外側が9割の理由を理解してもらうことはできたでしょうか?
脳は知性の一部に過ぎません。
例えば、インターネットがなくなったら、人間の知識量は間違いなく下がります。
脳の外側を利用してあなたの知識を深めてください。
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