こんにちは、くらぴょんです。
今回は社会心理学について解説をします。
社会心理学はあなたの身の回りに起きていることにとても関係しています。
・上司と気が合わない。
・恋人とうまくいかない。
・他人に振り回されてしまう。
・営業でもっと成績を出したい。
・好きな人を落としたい。
・説得力を上げたい。
・友達を増やしたい。
・流されやすい自分を改善したい。
このような悩みがある人は、社会心理学を学ぶと改善できる可能性が高くなります。
なぜかというと、社会心理学は個人や集団に使える心理学だからです。
上記の悩みは、あなただけで解決することではなく、相手がいる問題なので、社会心理学が役に立ちます。
社会心理学の一部を紹介します。
人は多数の意見に同調しやすい(社会的証明の原理)
人は何かを判断するとき、自分で選んでいるかのように感じていても、多数派の意見や行動に合わせてしまう傾向があります。
例えば、
・みんなが高校に行くから高校に行った。
・友達が就職したから就職した。
・みんなとランチメニューが違うから選び直した。
・多数決で気に食わないけど合わせた。
このように、さまざまなところで他人の意見に同調しています。
アッシュの同調実験でも証明されています。
この実験では、右の画像のXと同じ長さの線をA~Cの3つから選んでもらいました。
8人で実験を行い、そのうち7人はサクラで、真の被験者は1人だけで他の人の回答を聞いてから、自分の意見を回答してもらいました。
サクラの7人は「X」と同じ線は「A」だと回答してもらいます。
全員が「A」だと回答した場合、32%の被験者が「A」だと回答しました。
つまり、明らかに違うとわかっていても、他の人の意見に合わせて、謝った回答をしてしまったのです。
ここから、あなたが生活に活かすとしたら、サクラを入れることです。
ただ、やりすぎは厳禁です。
散った桜が舞う一度咲くまでに1年かかるように、信頼も枯らすのは簡単ですが、咲かすのは難しいですから。
信頼関係の作り方はこちら
フット・イン・ザ・ドア(一貫性の原理)
サバゲー好きな人が「銃」は絶対に買ってはいけないと言っていました。
なぜ、銃を買ってはいけないのか。
それは、一つ銃を買うとそれに付属させるアイテムも揃えたくなるからだそうです。
例えば、ハンドガンだったら、ハンドガンを入れるホルダー、ホルダーをつけるベルト、グリップ、予備の玉が入っているマガジンなどを揃えるのだそうです。
このように、一つの行動をとると、それにあった行動をとってしまうのです。
フット・イン・ザ・ドアがどれくらい効果があるのか実験を見てみましょう。
実験者たちは、「交通安全の市民会」と称して、「安全運転をしましょう」と書かれた看板を玄関先の庭に設置させて欲しいと頼みました。
1つ目のグループには普通に看板の設置を要請しました。
2つ目のグループには2週間前に交通安全のステッカーの貼り付けを要請してから、看板の設置を要請しました。
その結果、1つ目のグループは承諾率が16.7%だったのに対し、2つ目のグループは承諾率が76.0%になりました。
小さいお願いをしてから、大きなお願いをすると承諾率が約4.6倍になります。
ローボールテクニック
これは、フット・イン・ザ・ドアに似ていますが、少し違います。
承諾しやすい条件を承諾してもらってから、さまざまな条件を付け加えていくテクニックです。
例えば、1番安い車を店舗で教えてもらってから、携帯と接続できないのでその機能つけましょう。カーナビがついてないのでつけましょう。などして結局1番安いという条件は無くなっています。
これがローボールテクニックです。
おとり効果
人は合理的な判断をしているわけではありません。
雑誌の購読案内を使った実験では、大学生100人を対象に次の条件でどれを購入するかを回答してもらいました。
①ウェブ版の年間購読 価格59ドル
②印刷版の年間購読 価格125ドル
③ウェブ版 + 印刷版の年間購読 価格125ドル
結果は①が16人、②は0人、③は84人でした。
しかし、①と③の条件だけの場合、①を選んだ人は68人になりました。
なぜこのようなことが起きる理由は、人は相対的な判断をしているからです。
②の条件があったことで③の条件がお得に見えてしまったのです。
ヒューリスティック
意思決定には2つの方法があります。
ロジカルに考える「アルゴリズム」と限られた情報を使って素早く選ぶ「ヒューリスティック」です。
アルゴリズムはさまざまな要因を慎重に検討して選びます。
携帯電話を例に挙げると、価格、処理速度、画質、カメラの性能、容量などを考えて比較して購入すると思います。
一方、ヒューリスティックはキーワードをもとに選びます。
例えば、シリアルを選ぶときに、オーガニックと書いてあるだけで選んだりすることがありますが、栄養価をみてみると、書いてないシリアルが栄養価が高い場合もあります。
人は考えるのを嫌います。できるだけ考えたくない生き物なので思い出しやすい情報だけをもとに選ぶことが多々あるのです。
逆にいうと、思い出しやすい情報を残すことで選ばれる確率がかなり高くなるので、相手の記憶に残るためにはどうしたら良いのかを考えてみると良いと思います。
ヒューリスティックをもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください
ピグマリオン効果
これは、期待をかけられるとその期待に応えようとする効果です。
ローゼンタールの実験では、ある小学校の1年生から6年生を対象に知能テスト(IQ)を行なったあと、テストの結果とは関係なく無造作に生徒を選出し、教師に「この生徒達はIQが高かったので、今後成績が伸びます」と告げました。
半年後に再びテストを行うと。知能が伸びると告げられた生徒たちの成績が実際に伸びたのです。
私も、中学生の時に担任の先生に「期待してる」と言われて、勉強を頑張った時期がありました。
まんまと、この効果に捕まってました。笑
まとめ
社会心理学はいかがだったでしょうか。
ここで取り上げたのはほんの一部なので、以下の本を読んでいただくとさらに勉強になります。
ぜひ、読んでみてください。
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