ナチスのプロパガンダを理解すると、メディア洗脳から解かれます。
こんにちは、くらぴょんです。
今回はナチスがどのようなプロパガンダを使っていたのかを解説します。
この記事では基礎編を解説します。
その前に、プロパガンダが何かを簡単に話すと、
「シンボルや個人の心理を操作することによる大衆(暗示)や大衆説得」
という意味です。
プロパガンダの目的は、受け手がその立場があたかも自分自身のものであるかのように(自発的に)受け入れるようにすることです。
もっとわかりやすく言うと、多くの人々を望ましい立場ないし見解へと動かすことです。
例えば、2つの分かれ道があったときに、私は組織に右の道を選んで欲しいとします。
その時に私が組織に右の道を選ぶように誘導することがプロバガンダです。
現在多くの広告や政治宣伝に使われています。
これを見抜くためにもプロパガンダを学ぶ必要があります。
また、自分が何かを提案する時や発信する時にも使えるのがこのプロパガンダです。
中でもナチスが使っていたプロバガンダは強力で、勉強になります。
ただ、ヒトラーがやったことが正しいとは思いませんし、許されることではありません。
ただし、使っていた技術は素晴らしいものだと思います。
例えると、ものすごく切れ味の良い包丁だと思います。
硬いものも「スッ」と切れますが、使い方を間違えると、大きな事故につながます。
このように、プロパガンダというのは非常に強力な武器になりますので一緒にナチスのプロパガンダを見ていきましょう。
プロパガンダの基本であるものをナチスが使っていたものを例に挙げながら解説してきます。
時間と場所
あなたも通学・通勤する前に駅前で、台の上に立ち、タスキをかけ、マイクを持って選挙の演説をしている人を見かけたことはありませんか?
これは、ヒトラーとは逆のことをしています。
ヒトラーは朝ではなく、夕暮れに演説を行いました。
なぜかというと、午前中は判断力も鋭いが、半日たって夕暮れになれば、段々に鈍くなって心の防御を解き、他人がいうことも素直に聞き入れるようになるからです。
あなたも、仕事や学校が終わって帰ってから、本当はやるべきはずだったことを次の日に回したりした経験はあるのではないでしょうか。
このように、判断力が鈍ると正しい判断ができなくなり、説得されやすくなります。
そして、夕暮れを選んだ理由はもう一つあります。
それは、とても綺麗な夕日を背景に演説することができるからです。
何かを話すときに、どこで話すかはとても重要です。
想像して欲しいのですが、サイゼリアでプレゼンを聞くのと、高級ホテルの静かで水槽があるような場所でプレゼンを聞くのどちらがすごいと思うでしょうか。
後者ではないでしょうか。
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが解説していた、「思い通りに人を動かすヤバい話し方」というDr.ヒロさんが書いた本の中にも書かれています。
本を読んでみるか、中田敦彦のYouTube大学をご覧ください。
つまり、場所選びはとても大事だということです。
ヒトラーはそれを知っていて、夕日をバックに演説をしていました。
みなさんが使うのだとしたら、zoomの背景を変えるということもできるでしょう。
繰り返す
「嘘も100回言えば真実になる」
ナチスのヨーゼフ・ゲッベルスによるプロパガンダを語るときによく引き合いに出されるフレーズです。
繰り返し同じことに触れることで好意を抱く「単純接触効果」というものがあります。
また人は、思い出しやすいものが正しいと思ってしまいます。
例えば、「ヒューリスティック」は自分の経験や知識から、直感で素早く判断することです。
ヒューリスティックの例を一つ挙げましょう。
オーガニックは体に良いというイメージがあると思いますが、中にはオーガニックでないものの方が栄養価が高く、体に良い場合もあります。
しかし、オーガニックだからといって、栄養価を調べもせずに買ってしまうことがあるのではないでしょうか。
このように、思い出しやすいものを人は正しいと思ってしまうのです。
また、人は事実よりも信じたいものを信じます。
その一つが神話です。
聖書や古事記、世界の神話など、これが科学的に正しいという証拠はないですが、人はキリスト教やイスラム教を信じます。
信仰者をディスるわけではありません。
もう一つわかりやすい例を挙げると、アイドルでしょう。
私個人としては、アイドルに恋人がいても良いと思っています。
さらに、人間なので我慢する方も難しいでしょう。
しかし、アイドルに恋人がいたら、ファンはその人をディスります。
なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。
それは、アイドルは自分たちのものだ、恋人はいないと信じているからでしょう。
アイドルになるくらいの人がモテないはずがありません。
どうして、恋人がいないと思うのでしょう。
恋人はいないと信じたいからです。
このように、人は信じたいものを信じるのです。
感情に訴える
人に何かの説得をするときに、感情に訴えるのは常識です。
「感覚で売り、理屈で納得させる。」とシュガーマンのマーケティングにも書いてあります。
ナチスも感情に訴えていました。
といっても感情も色々あります。
嬉しい、楽しい、悲しいなど。
ナチスはその中でも「怒り」を使いました。
怒りを使った理由は主に3つだと考えられます。
・エネルギーが強くなる。
・人々の不満に訴えやすい。
・共通の敵を作って団結させられる。
エネルギーが強くなる。
怒りは人の強い原動力になります。
例えば、神田昌典さんの「非常識な成功法則」の中でも、マイナス感情を使うことをすすめています。
また、竈門炭治郎が下限の伍・累と戦っているときは、特に怒りのエネルギーを使っていました。
このようにアニメにも使われるほど、怒りはエネルギーになるのです。
人々の不満に訴えやすい。
当時のドイツは、第一次世界大戦に負けて、賠償金の支払いがあり苦境に立たされていました。
さらに、世界恐慌により、失業者が増加し、ドイツの不満はものすごく高まっていました。
だから、国民の共感も得ることができました。
共通の敵を作って団結させられる。
人が団結する時は共通の敵がいる時です。
わかりやすいのが、いじめです。
いじめというのは、いじめっ子にとって共通の敵ができ、いじめっ子は団結します。
だから、共通の敵を作る必要があるのです。
2021年に東京でオリンピックが行われました。
今のようにテレビ放送されたのはいつかご存知でしょうか?
1936年のベルリンオリンピックです。
これを先導して行ったのがナチスです。
テレビ放送することで、メディアを通して、団結させたのです。
今のオリンピックの原型を作ったのはナチスです。
ナチスはメディアをうまく利用し、テレビ・映画・ラジオを利用して、第二次世界大戦へと導きました。
まとめ
今回は、ナチスが行ったプロパガンダで基礎的なことを解説しました。
次回は、応用編を解説します。
うまく使えるところは活用して、仕事に活かしてください。
コメント