心理学

心理学のイケア効果を例を出しながらわかりやすく解説

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心理学のイケア効果を例を出しながらわかりやすく解説

こんにちは、くらぴょんです。

今回はイケア効果の解説をしていきます。

イケア効果は心理バイアスの1つです。

心理バイアスを詳しく知りたいかたはこちらの記事をご覧ください。

イケア効果とは?

イケア効果は何かというと、

何かに労力を費やせば費やすほど、それに感じる愛着も価値も高くなることです。

IKEAで購入した、商品は自分で組み立てをしますね。

そして、この組み立てた商品にはより愛着がわくと思います。

このため、イケア効果と言われています。

ただし、イケア効果は完成させないと意味がありません。

完成させること

イケア効果はただ労力をつぎ込めば良いと言うものではありません。

労力を注ぎ込んだ結果、完成しなければ意味はありません。

折り紙でカエルを作る実験が面白いので紹介します。

以下のグループに分けてカエルを作ってもらってから、自分の作品に価値(価格)をつけてもらいました。

第1グループ…わかりやすい説明書を見てカエルを作った(労力が少なく、完成できた)
第2グループ…わかりにくい説明書を見てカエルを作った(労力は多いが、完成できた)
第3グループ…難しい説明書で作ることができなかった(労力が多く、完成していない)

一番高い価格をつけたのは第2グループでした。

次に高い価格をつけたのは第1グループでした。

つまり、一番価値を低く評価したのは第3グループ。

労力は一番かけたが、完成しなかったグループです。

この結果から分かることは、労力はただかければよいということではないと言うことです。

イケアで購入したものに価値を高く感じるのは、完成させることができたからなのです。

商品の組み立てがとても難しく完成できなければ、価値はとても低く感じ、お金を捨てた気分になるでしょう。

さて、これがわかったところで具体例を見ていきましょう。

具体例

自炊

1人暮らしをしたことがありますか?

していなくても、自分でご飯を作って食べたことある人は多いと思います。

自分で作ったご飯は、いつもより美味しく感じませんか?

味見をして、自分の好みの味にしたら美味いに決まってるやん。

そう思う人もいるでしょう。

しかし、その味見がいつもより美味しく感じているはずです。

労力をかけたことで、価値をいつもより高く評価しているからです。

ホットケーキミックスの事例はわかりやすいと思うので、興味がある人はこちらをご覧ください。

人間関係

人間関係というのは労力をかけてつくっていくものです。

特にそれが好きな人であれば、かける労力はとても大きくなるはずです。

労力が大きくなればなるほど、愛着もその人に感じる価値も高くなります。

わかりやすいのが、アイドルオタクたちでしょう。

アイドルオタクは、多くのお金をアイドルに注ぎ込みます。

さらに、握手会やライブなど時間も多く使っているはずです。

だから、アイドルが恋愛をするとSNSで叩くのでしょう。

アイドルに労力を注ぎ込んでいない私からしたら、アイドルが恋愛してもなんとも思いません。

むしろ人間なんだから、人を好きになるのは当然だと思っています。

このように、労力をかけていないと、何も思わないのです。

これが、好きな人であれば、私もそうなるのかもしれません。

アイドルの方ごめんなさい。

ビジネス

何かをあなたが販売するとき、それが自分で作ったもので、労力を多くかければ、高い値段で販売しようとします。

例えば、私はコートを作ったことがあります。

それも、サイズが私の体にしか合わないくらい、全てをジャストサイズで作ったからです。

袖の長さや、ウエストの大きさ、丈の長さなど全てがピッタリです。

ですが、このコート、普通に販売したら、低価格で販売されることになると思います。

それは、私が作るときに致命的なミスをし、欠陥ができてしまったからです。

しかし、私は自分が作ったコートに値段をつけることはできません。

自分の労力をすごくかけたからです。

だから、販売をしたくないのです。

ましてや数万円でも売るつもりはありません。

これは、消費者やユーザとの価格の乖離がおき、ビジネスに悪影響が出ます。。

なぜなら、普通に私が作ったコートを他人が評価したら、1万円前後で収まると思うからです。

仮に10万なら譲ってもいいと私が思ったとしましょう。

10万円で販売しているものを、1万円くらいの価値だなと思ったらまず買わないと思います。

では、これに販売者(作った人)は気づいているのでしょうか。

みんなが自分と同じ見方をしていないということに。

実は、作った人はこのことに気づいていないのです。

つまり、みんなも同じ価値があると思っていると作った人は思っているのです。

この例でいくと、私は10万円の価値があると思っている(労力をかけた)ので、みんなも10万円の価値があるだろうと思っているのです。

実際はそんなことはありません。

だから、自分の作ったものだからといって、大事にし過ぎていると思わぬ、損失をしてしまうことがあるということです。

トーマス・エジソンの話をしたいところですが、次回の自前主義バイアスと重なってしまうのでそちらで解説しましょう。

労力をかけたかどうかは関係ない?

本当に労力は関係あるのか?

と思う人もいるのと思うので解説をしていきましょう。

先ほど、労力をかけても、完成しなければ意味がないと言いました。

なので、労力と愛着は関係があるのかと思う人は鋭いです。

それは自前主義バイアスという記事で解説しています。

まとめ

労力と愛着の原則についてまとめましょう。

・労力を注ぎ込むと評価が変わる
・労力を費やせば費やすほど、評価は高くなる。
・制作者は他の人も自分と同じ評価をしているはずだと思い込んでしまう
・完成しないと愛着はあまり感じられない。

以上が、イケア効果のまとめです。

バイアスに興味がある人はこちらの記事も併せてご覧ください。

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