今回はYouTube広告によく出てくる「投資の達人講座」の考察をします。
※注意
投資の達人講座の妨害をするつもりはありません。
あくまでも、一個人の意見として、読んでください。
さて、あなたはYouTubeを見ますか？
一度でも見たことがあるなら、投資の達人講座の広告を見たことがある人がほとんどだと思います。
武田鉄矢さんが出演されていますね。
あと、ジェットコースターの映像もよく出てきます。
「いきなりNisaとかやるのでちょっと怖いな。そういう人は絶対損します。」とその後に言っていますね。
重要なのはこの講座を受けて本当に効果が出るのか？
損をする確率はNisaやるよりも低いのか？
ですよね。
それともう一つ。
1万円を年利30%で回せば、20年で1億4949万円だと言っています。
これって可能なの？かも解説します。
この講座は効果が出るの？
結果が出る人も一部はいるでしょう。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たるです。
全員が出るとは思いません。
なぜかというと、プロの投資家でも20年投資をして、20年市場平均を上回り続けることができるのは、全体の20％だと言われています。
ただし、生存者バイアスがあるので、20年以内で投資をやめたプロを含めるともっと結果が悪くなると思います。
プロでも20％しか市場平均を上回れない世界で、少し勉強をした一般人が勝つことはほぼ不可能です。
基本的に、個別株投資は敗者のゲームです。
儲かる人がいれば、負ける人がいるのです。
成果が上がっている人がどれだけ成果が出たか、よく言っていますが、その裏には同じくらい損をしている人がいるのです。
何が言いたいかというと、全員または大多数の人々に効果があるような不変的なものではないということです。
科学的ではないというのがわかりやすいでしょうか？
例えば、トマトのリコピンは体にいいと有名ですよね。
これが、一部の人の体にはいいけど他の人は体に悪いよと言われたら、「リコピンを取ろう！」とは思いませんよね。
これと同じで、一部の人が成果を上げたからと言って、他の人が成果を上げられるのか別問題です。
だから、効果が出るかというと、一部の人を除いては効果はでないと私は思います。
損をする確率はNisaやるよりも低いのか？
確かにNisaをやったから資産が増えるとは限りません。
市場リスクがあるので、資産が減る可能性があります。
それともう一つ。
Nisaをやっていても、アクティブファンドや手数料が高いファンドを選んでいたら、損をする確率は高くなります。
先ほども少し話をしましたが、アクティブ投資家は20年で市場を上回るのは20％しかいないと言いました。
ここでインデックスファンドとアクティブファンドの違いをおさらいしましょう。
インデックスファンド…指数に連動するもの、売買が少ない、手数料が少ない、売らない限り税金はかからない。
アクティブファンド…指数を上回る結果を目指すもの、売買が多い、手数料・税金が高い。
アクティブファンドでリターンを市場平均（指数）を上回るためには手数料・税金を引いても利益が残るくらいリターンを出さないといけません。
とにかく、難しいことをしているのが、アクティブファンドです。
一方で、インデックスファンドは簡単で、ドリームチームだと思ってください。
市場に参加しているプロの投資家の考えを全て反映させます。
インデックスファンドで投資をしている人はあなたの資産にウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガー、ジム・ロジャーズがいるようなものです。
例えるなら、ウイニングイレブンでレアル・マドリードやバルセロナを選ぶような感じです。
友達と対戦をしていたら、ずるいと言われるでしょう。
この最強チームが投資だとインデックスファンドです。
つまり、低いコストのインデックスファンドを選び、長期になればなるほど、損をする確率は低くなっていきます。
よって、投資の達人講座を勉強して投資をしたらNisa（低いコストのインデックスファンドを選んでいる場合）よりも損をする確率が低いのかに対する私の考えはNOです。
1万円を年利30%で回せば、20年で1億4949万円は可能なのか？
私の考え、いや、ほとんどの常識のある投資家なら、無理だというでしょう。
ウォーレン・バフェットは世界で一番の長期で投資を行い、市場平均を上回り続けている、投資の神様でも年利30％を20年続けるのはほぼ無理だと思います。
彼の今の資産は約13兆4700億円だと言われています。
とんでもないですね。
バフェットの投資期間は約80年です。
おなさない頃から投資をしているので91歳にして、それくらいです。
年利３０％で80年運用したらどうなるのか、計算してみましょう。
72の法則に当てはめると 72 ÷ 30 = 2.4年で資産が倍になります。
80年の中に2.4年は何回あるか計算すると、80 ÷ 2.4 = 33.3回です。
つまり、資産が倍になる回数が33.3回あるということです。
計算式に当てはめると2の33乗なので、8,589,934,592です。
約86億です。
初期に投資した金額が、1万円だけでも86兆です。
ウォーレンバフェット超えです。
ありえないのはご理解いただけたでしょうか。
もちろん1万円以上でやる人がほとんどでしょうから、もっといきます。
100万円あったら、8600兆です。
日本買えます。
積み立てて買ったらもっといきます。
世界一のお金持ちです。
これが可能なら誰もビジネスはやりません。
誰も、ネットワークビジネスはやりません。
誰も、犯罪はやりません。
誤って配られたお金も返します。
こんなものがあるならすでに広まってます。
有名になってます。
ウォーレンバフェット並みに本のタイトルになってます。
なので、年利30％は無理です。
あっ、タイムマシンで未来からきてたら話は別ですが。
どうするといいのか。
お金持ちに早くなろうとしないことです。
ゆっくりなら誰でもなれます。
「ゆっくりはスムーズ、スムーズは早い。」
「投資は単純である。しかし、単純なことを実行するのが難しい。」
この二つを忘れずにインデックスで負けない投資を目指しましょう。
まとめ
今回は投資の達人講座の考察をしました。
まぁやりたい人はやってみてください。
私はやりませんが。
あっそうだ。
もう一つ投資の名言を紹介しておきます。
これは、「インデックス投資は勝者のゲーム」に書いてありました。
「平均的であろうとすることが、平均を上回る最良の方法なのである。」
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