未来予測

【要約】2030すべてが「加速」する世界に備えよ〜未来予想図は思った通りに叶えられていく〜

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今回は「2030すべてが「加速」する世界に備えよ」の要約をします。

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これを読むメリット

・未来を先取りできる
・流行に強くなる
・転職で有利になる
・モノの選び方が変わる
・投資する銘柄が変わる
・未来は暗いばかりではないと思う
・起業したい人のアイデアになる

コンバージェンス(融合)の時代

Bitly

こちらの本をご存知でしょうか?

アイデアに関する本では名著と呼ばれている、素晴らしい本です。

この本の中にはアイデアの作り方について書かれています。

どうアイデアは作られるかというと、既存のモノの組み合わせで生まれると言っています。

つまり、新しいものを作るにはすでにあるものをうまく融合することで生み出すことができます。

これからの時代も同じです。

さまざまなものがコンバージェンス(融合)していきます。

それもとんでもない速さで。それも加速度的に。

これまでの変化は直線的でした。

変化がまだ小さかったので直線的に見えていたともいえるかもしれません。

しかし、この時代は終わろうとしています。

わかりやすいうと、複利の力ってやつがテクノロジーにも適応されていくのです。

もうすぐ、エクスポネンシャル(指数関数的)な変化が起ころうとしています。

いや、もう起きているでしょう。

ちょっと話を変えましょう。

ムーアの法則をご存知でしょうか?

簡単にいうと集積回路の性能が18ヶ月で倍増するということです。

重要なのはこのペースで成長しているのは集積回路だけではないということです。

何かがデジタル化されると、「0」か「1」のコンピュータコードに変化できるようになると、ムーアの法則が適応されます。

「写ルンです」が「デジカメ」になり「携帯電話に必ずつく」ようにです。

わかりやすくいうと、新しいものを使って新しいものを作る。

これを繰り返すことによって、加速のペースが一気に上がるのです。

レイ・カールワイツは「収穫加速の法則」と呼びます。

なので、これからの時代は変化がより加速していきます。

どのくらいか。

個別のイノベーションの進歩についていくのさえ難しいのに、複数がコンバージェンスしたらお手上げだ。レイ・カーツワイルが「収穫加速の法則」に従って計算したところ、われわれはこれからの100年で、2万年分の技術変化を経験することになるという。つまりこれからの1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを2度繰り返すくらいの変化が起こるわけだ。パラダイムシフトを引き起こし、ゲームのルールを一変させ、すべてを変えてしまうようなブレークスルー(手ごろな価格の空のライドシェアなど)が「たまに」ではなく「日常的に」起こるようになる。
ピーター・ディアマンディス,スティーブン・コトラー. 2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ (Japanese Edition) (pp.31-32). Kindle 版.

あなたはAirPods Proを使ったことはありますか?

使ったことがなくっても、ノイズキャンセリング機能があることはご存知ですか?

この機能は耳に入ってくる音波と逆の波を出すことによって、音を消しています。

波の合成を利用しているのです。

では、波が打ち消し合うのではなく、足し合わされたらどうでしょうか?

大きな波が生まれます。

AIや量子コンピュータ、バイオ、3Dプリンターなどさまざまなものが重なり合うと、これまでにない大きな波が打ち寄せます。

すると、これまでの製品や市場だけではなく、構造そのものが破壊されていきます。

さて、これからどのようなテクノロジーや企業が生まれてくるのでしょうか?

その前に、エクスポネンシャル・テクノロジーの成長サイクルを理解しておきましょう。

成長サイクル

参考文献はこちら

Bitly
成功する企業の7つの大罪〜Facebookに投資して50万ドルを10億ドルに増やした男のフレームワーク〜
こんにちは、くらぴょんです 今回は、実業家であり投資家のピーター・ティール氏の著書「Zero to One」にある、成功する企業の7つの要素の解説をします。 2.タイミング 多くの人は市場の変化について...

エクスポネンシャル・テクノロジーの種類

・量子コンピュータ
・人工知能(AI)
・ロボティクス
・ナノテクノロジー
・バイオテクノロジー
・材料科学
・ネットワーク
・センサー
・3Dプリンティング
・拡張現実(AR)
・仮想現実(バーチャルリアリティ、VR)
・ブロックチェーン

これらが、組み合わさることによって、加速度的に変化していきます。

つぎの章から実際の技術について説明していきますが、どんなテクノロジーがコンバージェンス(融合)されているのかを考えながら読み進めてみてください。

ハイパーループ


すでに知っている人もいると思いますが、これはイーロン・マスクが手がけている最新の電車です。

何が凄いのか?

・1秒もたたずに時速160kmに到達する。
・最大時速1200kmで走行できる

北海道の最北端である、東京から稚内市までが約1200kmです。

東京から北海道まで飛行機で行くと約4時間かかるところが、ハイパーループなら4分の1の時間で行けてしまうのです。

なぜこのようなことが可能なのでしょうか?

使っている技術はざっくりいうと2つ

・磁気浮上
・真空チューブ

磁気浮上はリニアモーターカーでも使用されている技術です。

リニアと違うとことは真空チューブがあるところ。

これがあることによって、空気抵抗を0にすることが可能になります。

そのため、飛行機の速度さえも超えてしまうのです。

あと、無駄な放物線を描く必要がなくなり、単純に移動距離が短くなったからというのもあるでしょうが。

えっ?

これでも遅いって?

大丈夫。

すでにイーロン・マスクは次の移動数段も考えています。

彼はスパースXという宇宙ロケットを作る会社も持っています。

ここで生まれた技術を応用して開発を進めているのが「スターシップ」です。

これは、最大時速2万8000kmです。

地球の円周が約4万キロなので、約1時間半で地球1週することが可能になります。

こうなったらリアル「ソアリン」です。

日本から見て地球の裏側のブラジルにもDoor to Doorで最長3時間くらいで到着できるかも知れませんね。

空港の近くに住んでいる人であれば、1時間くらいでいけるでしょう。

ブラジルは通勤圏内ですね。

教育

2012年あるアニメが登場しました。

主人公は桐ヶ谷 和人(キリト)がバーチャルMMOでゲームをするストーリーです。

このアニメでは遠く離れた人とでも、バーチャルで触れ合うことができます。

それも自分がまるでそこにいるかのように。

これによって何が変わるかというと「教育」です。

例えば、歴史を学んでいる学生がいるとしましょう。

その学生が今学んでいるのは関ヶ原の戦いです。

持っているVRをつけると目の前に現れたのは関ヶ原の戦場。

まさに、今戦っているところなのです。

今後は文字や絵で歴史を学ぶのではなく、リアルな映像で自分が世界を旅しているかのように学ぶようになります。

医療も同じです。

医学部の解剖実験では遺体を献体として無料で提供され、解剖されます。

今後はこのような必要はなくなるでしょう。

VRやAR技術によって、実際に解剖しているかのような映像を医学部生に見せるようになるからです。

これができるようになると、あらゆる人の臓器を再現できるようになり、より技術は向上していくことが期待されます。

医療


朝起きると、朝食は何がいいのか昼食は何を食べるべきなのかを全てAIがあなたの体調に合わせて教えてくれます。

AIはあなたの体調を完璧に管理しています。

体温、血圧、血糖値など。

睡眠時間や運動時間なども把握しています。

もちろん位置情報もついているので、何をしているのかも知っています。

ストレスはどのくらい溜まっているのかも把握しています。

ストレスが溜まっている時には森に行くことや瞑想、動物カフェなどをおすすめしてくれます。

また、体調が悪い時には病院をおすすめしてくれます。

そして、予約も自動でしてくれるでしょう。

これを支えるのが、AIとバイオ・ナノテクノロジーです。

Apple watchは将来そうなっていきます。

一部の機能はすでに搭載されていますね。

医療は今後治療から予防に焦点を当てていきます。

高齢者が増えるので、治療費は今後増えていきます。

その治療費を減らすには予防するしかありません。

治療より予防してもらう方が経済効率も良いですし、健康寿命を伸ばしたいという人間の感情にも応えてくれます。

さて、AIとナノテクノロジーが融合することで何が起きるのでしょうか?

まず人間の体に、目では確認できないレベルのロボットが入り込みます

人間の細胞(B細胞、T細胞、マクロファージなど)では防ぐことができなかった病気を防ぐことができるようになります。

例えば、人間は老化すると古い細胞や汚い細胞を分解する力が衰えてきます。

ナノテクノロジーでは近くの細胞に呼びかけて、細胞を分解したり、がん細胞を破壊したりするようになります。

興味がある人はクリスパーキャス9で調べてみると良いと思います。

少し難しいですが、こちらの本が良いと思います。

Bitly

5つの大移動

こうした、エクスポネンシャル・テクノロジーは移民が増えると生まれやすくなります。

例えば、ユダヤ人が逃れたアメリカはユダヤ人がくる前より70%も特許の数が増えたと言われています。

かなりの量ですね。

移民こそイノベーションの原動力なのです。

日本のイノベーションが加速しないのは、これが理由かもしれませんね。

一方で、移民を受け入れると、日本人の雇用がなくなるのではないかという声も上がると思います。

確かに、最初はそうかも知れません。

ですが、移民の人たちは新たな雇用を生み出してくれる可能性が高いのも事実です。

新たな技術や産業が生まれれば、日本の経済はよくなると思います。

すると給料は上がるので、長期的に考えると受け入れるべきだと思います。

普通にしていては移民は来ません。

ユダヤ人も戦争がなければアメリカに行っていないわけですから。

では、なぜ大移動する必要があるのでしょうか?

気候変動による7億人の大移動

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気候変動によって何が起きるのか?

・海面上昇
・干ばつ

アメリカでは海面上昇によって、2000万人の住処がなくなると予測されています。

古代の文明がそうだったように、水がない場所で文明は発展できません。

そうなると、移住する必要が出てくるわけです。

では、どこに移住するのか?

ハイパーシティ

2050年には地球の70%が都市に住むようになると予測されています。

2000万人以上住む都市(ハイパーシティ)が2025年までにアジアで10以上あると予測されています。

でも、不思議ですよね。

今、日本や海外ではリモートワークが推奨されていて、都市に住む必要はないからです。

私は東京の会社で東京のオフィスに自分のデスクがありますが、関東に住んでいません。

今の方が自然も豊ですし、静かだし、何も困らないどころか、今の方が満足度は高いです。

なのになぜ都市に集まる必要があるのか?

それは、リソース(資源)が少なくなるから。

人口問題で一番重要なのが、食糧問題・栄養問題です。

地産地消で今日採れたものを今日食べることができれば、栄養価が最も高い状態で、食べ物を食べることができます。

廃棄する量も減らすことができるでしょう。

他にも、サービスやエネルギーなどの効率も高くなるので、都市に人口が集まるのは都合がいいのです。

バーチャル

バーチャル世界と現実世界の違いはなんだと思いますか?

答えは情報量です。

匂いや温度・湿度や体温、味など。

バーチャル情報量が現実に追いつくと、人はバーチャルから出たくないと思うようになるでしょう。

もっというと、バーチャルが現実であり、今の現実は忘れられたものになるかも知れません。

なぜそう言えるか、ドーパミンの分泌量が増えるからです。

ドーパミンは報酬系の脳内伝達物質です。

例は良くないですが、コカインはドーパミンを大量に分泌させるので、依存症になりやすいのです。

バーチャルに移動するきっかけは先ほども書いたように教育でしょう。

教育でVRが使われるようになったら、バーチャルへの移動はそう遠い未来ではないでしょう。

宇宙

宇宙といったらこの2人でしょう。

ベゾスとマスク。

詳しく知りたい人はこちらの本を読んでみると良いでしょう。

Bitly

私も読みました。

スパースXとブルーオリジンを詳しく知ることができます。

地球を守るために宇宙に移動しようと2人はしています。

マスクは火星にベゾスは月に。

クラウド

クラウドはデータを保存しておくところです。

このクラウドに人間の脳がアクセスできるようになれば、歴史は学ぶ必要がなくなるかも知れません。

要はネットに落ちている情報には全てアクセスできるようになるから。

私たちは人間ですから、知識だけではなく感情も同期できるようになるかも知れません。

イノベーションを加速し、地球を環境破壊から守るためにもこの進化は必要不可欠なものになるでしょう。

あなたの意識は守られるので安心してください。

ブロックチェーンというエクスポネンシャル・テクノロジーでね。

まとめ

未来は悪いことばかりではありません。

大事なのはギャップを埋めていくことです。

最悪の状態と最高の状態のギャップを埋めていきましょう。

そのためには、コンバージェンスが大事ですよ。

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